2024年5月26日〜27日におよそ4年半ぶりに開催された日中韓3か国の首脳会議では、2025年からの2年間を「文化交流年」にすると発表されました。
3か国間で観光を通じた人的交流や大学間交流を促進し、2030年までに交流人口を4,000万人に増やすのが狙いです。
本記事では、文化交流年による韓国・中国からの観光客数の増加に対して、どのような準備が必要なのかを紹介します。
日中韓が2025年より2年間を「文化交流年」にすると発表
2025年からの2年間に位置付けられた「文化交流年」では、観光を通じた人的交流や大学間交流を促進すると発表。
具体的には、大学間交流プログラム「キャンパス・アジア」の支援やスポーツ交流会・芸術祭・文化コンテンツ産業フォーラムの開催、若手公務員交流プログラムなど、さまざまな取り組みが挙げられており、さまざまな年代・属性の韓国人・中国人観光客が日本を訪れると予想されます。
JNTO(日本政府観光局)によると、2023年の訪日客で最も多かったのは韓国で695万8,500人、中国は242万5,000人で3位。
直近、2024年4月の訪日外客数は、韓国が661,200人で最も多く、次いで多いのが中国の533,600人と1か月のペースとしてはすでに好調です。
これから各種プロモーションや航空機・クルーズ船の増便などにより、さらに韓国・中国からの訪日客が増えていくことでしょう。
「文化交流年」までに適切なプロモーションを実施し、インバウンド需要に応える必要があります。
韓国|個人ブログやSNSで情報収集する旅マエ客へのプロモーションを
韓国からの訪日客が旅マエの情報収集に使うのは、個人ブログやSNSがメインだといわれています。
韓国国内ではGoogleよりも利用者が多いブラウザ「NAVER」では、検索ワードについて書かれた個人ブログが上位表示される傾向があり、個人ブログのレビューや口コミを見て、訪日旅行中の計画を立てているユーザーが多いようです。
現在自店を利用しているユーザーに対してレビューや口コミを積極的に投稿してもらえるよう呼びかけ、訪日旅行計画中の旅マエ客に自店を認知してもらいましょう。
また、以下の記事では、韓国人観光客がどのように飲食店を選んでいるのかなどを解説しています。
気になる方は、併せてチェックしてみてください。
参考:韓国人観光客の飲食店選びの傾向。喜ばれるサービスや注意点は?
中国|情報収集に使われるSNSと連携した予約サイトにも注目
旅マエの中国からの訪日客も、旅行計画中の情報収集にSNSをよく使っています。
特に勢いがあるのが月間3億人が利用する「小紅書(レッド)」というSNSで、主に上海や北京などの都市部の若年層が情報収集に活用。
訪日旅行への関心も急増しているようで、今後も中国からの訪日客数の回復傾向は維持されると考えられます。
2024年4月には、旅ナカ予約を扱うサービス「Klook(クルック)」と「小紅書」が訪日旅行者誘致についての連携を強めており、「Klook」に自店を掲載しているかどうかは中国からの訪日客の集客に大きく影響する可能も。
Klookとは「JTB BOKUN」などを利用すれば連携できるため、対応がまだの方は検討してみてください。
また、中国からの訪日客が飲食店を選ぶ基準などについては、次の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
参考:中国人観光客の飲食店選びの傾向。喜ばれるサービスや注意点は?
今後、増え続けるであろう韓国・中国からの訪日客の集客のために、適切なプロモーションを行う準備をしておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。