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中国人観光客の飲食店選びの傾向。喜ばれるサービスや注意点は?

2024年1月の中国人訪日外客数は415,900人(2019年同月比55.1%)と、韓国・台湾に次いで3番目に多い数字を記録しました。

本記事では、中国人観光客が日本で飲食店を選ぶときの傾向や、喜ばれるサービス・注意すべき対応などについて紹介します。

中国人観光客の飲食店選びの傾向

インバウンド向け飲食店予約サービス「SAVOR JAPAN/株式会社USEN Media(USEN-NEXT GROUP)」の発表によると、予約数から見る中国人観光客に人気の飲食店ジャンルは「和食(22.7%)」「焼肉(18.0%)」「洋食/フレンチ・イタリアン(14.8%)」など。

欧州・北米から人気の「寿司(8.2%)」は比較的予約数が少なく、生ものをあまり好まない中国人の特徴が反映されています。

中国人観光客に喜ばれるサービス

前述のとおり、中国人は、野菜・肉・魚などに火を通して食べる傾向があり、生ものはあまり好みません。

また、食文化的に温かい食べ物を好み、冷菜以外の冷たい料理はあまり食べないようです。

メニューにその料理が生なのかどうか、冷たいのかどうかを明記しておくと、安心してオーダーができるでしょう。

飲み物も同様で、キンキンに冷えたビールなどを好む日本人とは異なり、常温のビールや飲み物を好む中国人も多いようです。

中国人観光客を集客する場合は、常温のドリンクも提供できるようにしておくと喜ばれる可能性があります。

味の好みは個人差がありますが、「日本食は淡白に感じる」という中国人もいるようです。

テーブルに調味料を用意しておくなどの工夫も、満足度を高められるかもしれません。

中国人観光客に必要な事前説明や注意点

食文化の違いとして、中国には「食べ残すことで満足感を伝える」というものがあります。

特にビュッフェ形式や食べ放題のサービスを提供していると、多めに料理を取って残してしまう可能性があるため、事前に説明をしておくとロスを出さずに済むでしょう。

また、お金を大切にする国民性の中国人は、「無料サービス」「ご自由にお取りください」などの説明で提供していると、大量に使ったり持って帰ったりしてしまうケースがあります。

「1人◯個まで」のように具体的に説明しておくほうが安心です。

最後に、中国にはテーブル会計の飲食店が多く、レジ会計に馴染みがない場合があります。

レジ会計が必要な店舗では、理解してもらうために掲示や口頭説明などが必要です。

 

中国人訪日客数は、2023年に入ってから緩やかなペースながら順調に回復してきています。

また、全訪日客数の中でも大きな割合を占めているのが中国人です。

インバウンド回復の恩恵を受けるためにも、中国人の特性を意識したサービスを検討してみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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