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1台設置で200万売上UPも!?新たなチャネルとして飲食店は自動販売機を導入できるのか

以前当メディアで発信した記事「飲食店で活用できる売上データ分析4選」(http://inboundplus.jp/wp/feature/98440/) の中で取り上げた5P分析の1つであるPlace(場所)を戦略的に設計することは大切です。例えば飲食店ではゴーストキッチンやデリバリーメニューを導入することがチャネルの拡大として有効でしょう。

飲食店におけるチャネルは主に「イートイン」「デリバリー」「メニューの商品化」の3つに区分することができます。
その中でも本記事では「メニューの商品化」に焦点を当てて、「新たなチャネルとして飲食店が自動販売機を導入できるのか」について実際の例をもとに紹介していきます。

まずご紹介するのはラーメン店による導入事例です。
丸山製麺では「ヌードルツアーズ」という冷凍ラーメン自販機サービスを提供しています。湯煎で簡単に調理できるようになっていて「バリ男」(東京)、「AFURI」(神奈川)、「つじ田」(東京)など、全国の有名ラーメン店の味が家でも楽しめます。夜中にカップラーメンではなく、本格的なラーメンが食べたい人にとっては、まさに神様のような、人に大変喜ばれるサービスです。お店で作ったスープや具材を丸ごと冷凍し、麺は製麺所で製造した冷凍製麺を使用することで、お店の人気メニューをうまく商品化しています。

また、リンガーハットでも(https://www.ringerhut.jp/news/2021/1018_1/) 2021年から冷凍ちゃんぽんを自販機で販売しています。
上記のようにラーメンやちゃんぽんなどの業態はメニューを商品化している事例も多く、まだ自販機を導入されていない店舗でもチャネルを拡大する一つの選択肢となりうるでしょう。

自販機の導入事例はその他にも下記のようながあります
・「マルシン飯店」の餃子の自販機(https://marushinhanten.com/news_8515/)
・「やまや」の明太子とだしの自販機(https://oki-yamaya.com/news/)
・「スイーツ工房Papa-Lab」のケーキの自販機
(https://papa-lab.com/vendingmachine.html)

・「やまむらや」のお肉の自販機(http://www.yamamuraya.com/vend/)
中には「月島もんじゃおこげ」のように(https://tkjm.jp/tsukijiuogashi/store528/)
冷凍もんじゃといったニッチな商品を販売している飲食店もあります。顧客が考えもしないようなニッチなメニューを自販機で販売することで、話題性を集めることができ、場合によってはメディアからの取材が入るかもしれません。

飲食店で自販機を導入するメリット・デメリットは下記のようなものが考えられます。

【メリット】
・一度導入してしまえば24時間365日稼働してくれるため、売上アップにつながる。
・深夜や早朝などスタッフが少ない時間帯においても無人で販売ができる。
・販売する商品の種類を柔軟に変えることができる。
・店舗内や空きスペースを有効に活用できる。
・コロナで衛生意識が高まる中、非接触での販売が可能。
・お店のプロモーションにもつながる。
・冷凍食品を取り扱う場合、食品ロスにつながる

【デメリット】
・自販機の購入や設置の際に高額な初期費用がかかる。
・補充やメンテナンスなど、完全に人手を必要としないわけではない。
・顧客とのコミュニケーションが生まれない。
・飲食店における重要な要素のサービスが提供できないため、商品の質だけでの勝負となる。
・生ものや生鮮食品は販売できない。
・人件費はかからないが、電気代はかかる。

挙げさせていただいたデメリットの中でも導入の仕方が分からない方や、費用負担が気になるという方が多いのではないのでしょうか。
そんな方に向けて今注目を集めている自販機サービス「ど冷えもん」を紹介します。「ど冷えもん」はサンデン・リテールシステムが開発した冷凍食品の自販機サービスで、オリジナルラッピングやさまざまな容器に対応可能となっています。飲食店での導入も進んでおり、リース契約も可能です。中には一台設置で月間売上200万の店舗もあるそうです。(下記URLのよくある質問13 より)
詳細は (https://frozen-vender.jp/)のリンクから確認できます。新たなチャネルで販売し、売上を増やしたいと考える飲食店はぜひ導入をお考えください。

本記事では「飲食店が自販機を導入できるのか」というテーマに関して、導入事例や自販機サービスを紹介しました。「イートイン」以外にチャネルを拡大することは売上アップにつながるだけでなく、他店舗との差別化につながるかもしれません。具体的には街で自店舗の商品が見られたり、お店にご来店していない時にでも商品化したメニューを食べてもらえたりすることで、顧客との接触回数が増えます。これは何度も接触すると好感度や印象が高まる「単純接触効果」という心理効果による戦略の一つとして考えられます。つまり、お店を好きになってもらうというブランディングの観点で、質の良いファンを作れるというのが利点です。また、人口減少が進み人手が不足している日本において、無人で24時間稼働し続けられるのはかなり魅力的かもしれません。

少しでもこの記事が飲食店経営の役に立てれば幸いです。
今後も飲食店経営に役立つ情報を発信していくのでぜひご覧になってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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