飲食業の皆さまに役立つ、
最新トレンド・ニュースを発信するサイト

有給休暇消化率100%! 超強烈且つストレートな採用サイトのメッセージ-総合近江牛商社-

― 株式会社総合近江牛商社 ―

2019年に滋賀県守山市で焼肉店「近江焼肉ホルモンすだく」を創業した株式会社総合近江牛商社。近江牛に特化した「食肉卸事業・飲食事業・小売事業」の3つの事業を主とした経営を行なっています。創業4年目で売上8億円を達成。現在は、滋賀県を中心に全国で直営店16店舗、FC店を約30店舗を展開しています。
「近江焼肉ホルモンすだく」は、近江牛を一頭買いし、滋賀食肉センターから直送された近江牛を使用しています。近江牛のメニューと契約農家から仕入れる近江米が評判で、地元の滋賀県では予約が非常に困難な人気店です。

事業の想いや従業員の育成について同社代表取締役社長の西野 立寛様へお話を伺いました。
今回の取材で同社の取り組みには5つのポイントがありました。
この5つのポイントの詳細はインタビューの模様をご覧いただければと思います。


1.  「近江牛を世界へ」を経営理念に掲げ、海外視察や勉強会を実施
・新入社員は海外研修で外食企業の視察、勉強会の実施。中堅社員は東南アジアなど出店見込みの高いエリアの視察を行いグローバルビジネスへの意識を高める
・クレドをテーマに、社員の経験やエピソード発表する「全社会議」を月に1度開催

2. 年2回の評価制度で従業員の意欲向上へつなげる
・年に2回の評価制度を実施。数値化された客観的な要素である「定量評価」と、労働意欲や協調性などの主観的な要素を考慮した「定性評価」の両方を取り入れ、成果に見合う給与支給で従業員の向上心を図る
・毎年1月に経営方針発表会を行い、優れた成績を上げた社員の表彰や年間MVP社員を選出。

3.  有給休暇消化率100%。月に9日の休日、1カ月の勤務時間は「所定労働時間」の目安とされる160時間に設定
・採用アップの取り組みとして、リファラル採用の導入やアルバイトから社員登用への取り組みを行う。そのほか、学校訪問で会社説明会も実施
・月に9日の休日を設け、社員の1カ月の勤務時間は「所定労働時間」の目安とされる160時間に設定。
社員の有給休暇の消化率は100%
・福利厚生として運動会、忘年会の実施 

4. 役職に応じた勉強会や他店舗修行、農業体験など充実した研修制度を実施
・従業員の育成には役職に応じた勉強会のほか、食肉センターでの研修や田植え、稲刈りなどの農業体験を実施。
・老舗焼肉店での一定期間の修行や海外視察時に牛肉に関する学習の機会を設ける
・アルバイトスタッフは月に1度、高品質な接客サービスを提供しているレストランにお客として訪れ、ロールモデルとして接客サービスを学ぶ機会を提供

5.  強烈なメッセージ性のある採用サイトにて情熱ある求職者を募集
「今の仕事は夢中になれるか?」
「私たちは売上だけの会社をつくりたいわけじゃない。
私たちは有名な会社をつくりたいわけじゃない。
私たちは社員数が多い会社をつくりたいわけじゃない。
近江牛で世の中を“いっぱい”驚かせたい。
好きな人と、好きな仕事で夢中に働く。それがしたいだけ。
そんな夢みたいな会社で働きませんか?」

同社の下記採用サイトにはこのようなストレートで情熱溢れるメッセージが綴られています。採用サイトというと募集要項や業種、実績などを前面に押し出しがちです。
しかし同社は自社としての揺るぎ無きスタンス、自社ならではの個性が描かれています。
自社が伝えたいことを自分たちの言葉でストレートに伝えることに勇気をくれるようなサイトですので是非ご参照ください。

https://omigyucorp.co.jp/


近江牛を世界へ

--2021年、創業して3年目に大きく売上が伸び、会社が発展したそうですが、どの様な経緯がありましたか?

(西野社長)
コロナ禍で居酒屋業態が大きく打撃を受ける中で焼肉業態は非常に堅調だったこともあり、
我々が運営している「近江焼肉ホルモンすだく」に、脱居酒屋を目指す店舗からのフランチャイズ加入が相次ぎました。お客様はコロナ禍で外出自粛が強いられ、ささやかな『贅沢』を楽しもうと食の充実化を図る人が増えたことや、万全な換気ができる環境が焼肉業態の需要を高めた要因だと思います。そして、2020年にセントラルキッチンを設立したことも、全ての店舗に品質を保った食材を配給できるようになった大きな利点だと考えています。

--経営理念「近江牛を世界へ」にはどのような想いが込められていますか?
また、社内に理念浸透をさせるためにどのような取り組みをされていますか?

(西野社長)
滋賀県の食肉センターで働いていた経緯もあり、起業時に地元の食材でもある近江牛を活用したいと考えていました。我々が取り扱う近江牛は日本でも3本の指に入る名ブランドです。和牛は国内だけでなく海外でも需要が高いこともあり、近江牛を世界に広めたいと考えています。海外進出を戦略として掲げているため、新入社員には焼肉の発祥地と言われる韓国で海外研修や現地の外食企業の視察を定期的に実施しています。ここでは主に和牛に関する料理の勉強を行っています。他の社員にはベトナムやカンボジアなど東南アジアで今後、出店見込みの高いエリアを視察してもらいグローバルビジネスへの意識を高めてもらっています。
他には、クレドをテーマに、社員の経験やエピソード発表してもらう「全社会議」の取り組みも月に1度行なっています。

年2回の評価制度で従業員の意欲向上へつなげる

--従業員のモチベーションを高める取り組みや制度はありますか?

(西野社長)
当社では年に2回、評価制度を実施しています。この評価制度では、数値化された客観的な要素である「定量評価」と、労働意欲や協調性などの主観的な要素を考慮した「定性評価」の両方を取り入れています。基準は200項目以上設けており、自分の成長度合いを常に把握できるよう、6カ月に1度の評価を行なっています。これにより、従業員は自身の目標達成に向けて励み、成果を上げた分は給与としてしっかりと還元される仕組みにしています。
また、社内のイベントとして社員旅行のほか、毎年1月に開催される経営方針発表会があります。発表会では昨年度に優れた成績を上げた社員に表彰を行い、年間MVPに選ばれると100万円以上の賞与が支給されます。
会社への貢献と成果に応じて具体的な報酬が得られるため、社員は働く意欲を高めることができます。一例として、19歳で入社した社員が現在24歳で飲食事業部の本部長に昇格し、年収が290万円から750万円に増えたという例もあります。

 

自分の力を最大限に発揮できる環境をサポート

--人手不足の観点から採用を成功させるために工夫されていることはありますか?

(西野社長)
当社では、2名の人事担当者が積極的に採用活動を行ってくれているおかげで多くの応募をいただいています。アルバイトスタッフはリファラル採用が多いです。アルバイトから社員登用も行っています。さらに、学校訪問で会社説明会なども実施しています。
労働環境については、月に9日の休日があり、社員の1カ月の勤務時間は「所定労働時間」の目安とされる160時間に設定しています。ほとんどの社員は残業をせずに過ごしており、有給休暇の消化率は100%で、全社員が取得しています。また、アルバイトを含めたイベントとして運動会や忘年会なども開催しています。
各事業に応じて様々な役職が存在し、6カ月ごとの評価面談を通じて、個人の能力に適したポジションへの異動が可能です。社内で多様な人材が自分の力を最大限に発揮できる環境をサポートしており、その結果採用活動の促進にも大いに寄与していると考えています。

農家の方と一緒に農業体験

--従業員の教育についてはどのようなことを行っていますか?

(西野社長)
当社は和牛を扱う企業であり、従業員には肉に関する豊富な知識を習得していただくことを重視しています。従業員の育成には役職に応じた勉強会や食肉センターでの研修などを実施しています。また、店舗に出すお米を契約農家で栽培しており、農家の方と一緒に田植えや稲刈りなどの農業体験も行っています。
従業員の成長を促進するために、老舗焼肉店での一定期間の修行や海外視察時に牛肉に関する学習の機会を設けています。アルバイトスタッフには月に1度、品質の高い接客サービスを提供しているレストランにお客として来店し、学んだことをレポートで提出してもらっています。
幅広い研修を通じて従業員が経験し、学んだことを日々の業務にどう活かすかを考え、仕事に対するこだわりを持って実践に移すことを大切にしています。

求人者の方へ

--どのような人材を求められていますか?また、求職者の方に伝えたいことはありますか?

(西野社長)
当社は学びながら成長できる整った労働環境を提供しており、働く時間を効率的に活用できる方との相性が良いと考えています。社内は比較的若いメンバーが多いため、フラットな意見交換が可能です。自らの意欲を大切にし、自分の仕事に取り組む姿勢を持つ人材を求めています。今後、更なる海外展開を目指す中、まずは国内で上場に向けてしっかりと準備を進めていく予定です。一緒に同じ目標に向かって成長していける方々と共に歩んでいけることを楽しみにしています。

店舗情報:焼肉すだく家族亭草津浜街道店(代表店舗)滋賀県草津市矢橋町835ー5

 

写真提供: 株式会社総合近江牛商社  /  取材、執筆:秋山直子

 

 

INBOUND PLUS 編集部

この執筆者の記事一覧