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銀座の隠れ家フレンチ CACHETTE965(カシェットクロコ)の3つの価値にヒントあり

銀座の晴海通り沿い、銀座三越の近くというメイン通りにも関わらず、見つけるのが難しい場所に隠れ家的名店があります。それがCACHETTE965 (カシェット クロコ)です。店名のCACHETTEはフランス語でまさに隠れ家という意味です。私たちの隠れ家という意味を込めて店名が名付けられたそうです。同店には突出した美味しさ以外にも驚かせられるポイントがいくつもあります。

特に象徴的な3つのポイントをご紹介したいと思います。このような3つの驚きが自店にもあるかどうか、思い浮かべながらお読みいただけたら幸いです。

①フレンチTKG(卵かけご飯)という象徴的なメニュー:写真を見ていただければわかる通り、通常の卵かけご飯とは一線を画します。卵の黄身とご飯を絡めてあり、その上にメレンゲにしたフワッとした卵白が乗ります。そして仕上げには、トリュフをその場でシュシュっと削りながらサーブされます。卵黄とメレンゲ、そこにトリュフが加わりなんとも言えない甘味と香りが口の中に広がるのです。同店に訪れてこのフレンチTKGをオーダーせずには帰れないほど必須のメニューです。海外の方にも大変好評のようです。

フレンチTKG(卵かけご飯)

②スープ、サラダ、前菜、魚料理、肉料理に他店なら目玉メニューになるほど独自性と細部にこだわりが施されたメニューがある。
季節によって変わるスープは野菜を中心に提供されていて、毎回最初に頼むことが定番となるほど楽しみのひとつになる味。1品目から思わず「美味しい~」と声を挙げてしまうことでしょう。サラダには、何種類の野菜が入っているのか、もしかすると20種類くらい入っているのではないかと思わせるほど様々な味が感じられる、ここでしか味わえない「美食家サラダ」というメニューがあります。時には魚やナッツなども入って様々なコラボレーションの味が提供されます。サラダ好きなお客様は「あのサラダが食べたいからCACHETTE965 (カシェット クロコ)に行こう」と言う人もいるそうです。お肉料理にはまるで粉雪が降った景色のような「炙り黒毛和牛のチーズ掛け」やパイを崩しながら食べることで味変を楽しめる「雪崩チーズの和牛ミートパイ」など独自性のあるメニューのオンパレードなのです。

美食家サラダ

③フランク且つ品のある接客:フレンチレストランとなると、礼儀正しく品よく、あまりフランクな接客はイメージしないものです。しかしカシェット965の皆さまは気さくににこやかに話しかけてくれます。これが全スタッフの方が同じようにフランクで且つ品のある佇まいであることが驚きなのです。常連になるとこちらの味の好みやもちろん名前は覚えてくれていますし、「こういう味好きですよね、どうですか?」とその場で新たな料理を作ってみてくれるのです。結婚記念日や誕生日などで予約の際にお客様側がメッセージプレートを用意することは多くのお店であるサービスです。しかし同店は親しいお客様にお店側から率先してお祝いを振舞ったりもしてくれるのです。※これが通常行われていることではないのでご了承ください。
ワインはこちらの好みを覚えていてくれるので、何度か行くともうお任せのペアリングワイン状態になります。こちらが1杯目は何を飲み、何杯目から赤ワインになるのかも覚えているのです。料理、接客が絶妙にリズムがあり楽しませてくれる雰囲気を備えています。

以上の3点は、メニューと接客に関することですから飲食店においては当たり前に必要なことかもしれません。しかしこの基本的項目がお客様が驚くほど、喜びをお店を出たあとも覚えていて、1カ月以内にまた来たいと思わせることが出来るかどうかは大変難しいことです。特に③の接客やお店の雰囲気というものはマニュアルや研修で容易に作れるものではなく、料理や接客に対する価値観やポリシーまでが関わってくるテーマです。同店は料理を楽しみ、料理にプライドを持ち、接客を顧客目線で考える親身なスタンスが伝わってきます。ちょっとした所作や口調でお客様はそのスタッフが作業的にこなしているだけなのか、ひとつひとつの動作にこだわりや理由があって行われているかは気づくものです。その一瞬の繰り返しがそのお店の価値や醸し出る雰囲気を創るのではないでしょうか。
そのヒントが同店にはあると感じ本記事にてご紹介させていただきました。

CACHETTE965 (カシェット クロコ)HP

 

写真提供:CACHETTE965

INBOUND PLUS 編集部

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