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チャットGPTでメニュー作りも簡単にできる時代

米OpenAI(オープンAI)は米国時間2023年11月6日、開発者向けカンファレンス「オープンAI Dev Day」をサンフランシスコで開き、次世代の大規模言語モデル(LLM)「GPT-4 Turbo」を発表しました。また、ChatGPTを特定の用途にカスタマイズして「自分だけのGPT」を開発できる新機能や、カスタムモデルを販売できるストアの開設も発表。
ChatGPTは、7月6日のデータ分析・コード実行、9月25日の音声・画像への対応、同27日のブラウジング対応、10月16日のDALL-E3(画像生成)と次々に機能の追加がされてきました。コントロール性も知識量も向上したGPT-4は2023年4月までの知識を持ち、画像による入力にも対応することができます。

現在、さまざまな企業で取り入れ始められているChatGPTですが飲食店でも活用することができるのではないでしょうか。

活用できる項目をいくつか挙げてみました。

●開業メニュー、新メニューのアイデア
●XやFacebook、公式LINE投稿などの文章作成
●店舗マニュアル作成
●マーケティング方法や、販促施策のアイデア
●POPやチラシの校正
●飲食業界のトレンドや市場動向把握

例として、クリスマスにカジュアルなレストランで家族向けにお薦めするメニューの作成をChatGPT(GPT-3.5)に聞いてみました。

このようにコースの前菜からデザートや飲み物まで具体的に料理候補を挙げて回答してくれます。

ChatGPTは、ユーザーが質問を入力すると、高度なAI技術を使用して適切な回答を提供する自動応答チャットサービスです。質問する際は、

●開業する飲食店のジャンルを伝える
(業種=何を売るか・業態=どのように売るか)
●開業する飲食店のコンセプトを伝える
●料理のカテゴリーやメインの食材を伝える
●どんな客層かイメージを伝える
●更に内容を深堀りしていく質問を用意する
●「不明点や不足情報があれば質問をしてください」と逆質問を要求する

など、具体的キーワードを入れて質問をすると、より詳細な情報や幅広いトピックに関する情報を受け取ることができます。
この柔軟性と精度を活かして、飲食店は顧客とのコミュニケーションを強化し、商品やサービスに関する疑問や問題を効率的に解決することができます。

また、ChatGPTは24時間の利用が可能です。自分の都合の良いタイミングでいつでもサポートを要求することが出来ることも利点のひとつです。

さらに、ChatGPTは多言語対応であるため、インバウンドに向けたサポートを提供する際にも役立ちます。ChatGPTは顧客の過去の注文履歴や好みに基づいて、カスタマイズされたメニューの提案を行うことができ、ニーズ対応の強化にも寄与すると考えられます。

このように、ChatGPTを使うことで、小売業やECサイトなどでも業務の効率化や売上向上が期待できます。

ChatGPTは非常に便利なツールですが、以下のような注意点もあります。

データの取り扱い
入力したデータは設定によっては再学習に利用される場合があるため、個人情報や機密情報を入力しない方が安全です。(個人情報や機密情報には氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが含まれます。)
個人情報や機密情報に該当する項目は削除するなどの対策が必要です。

回答の正確性
ChatGPTは広範な情報を持っていますが、インターネット上から収集した情報をもとに答えを出しています。全ての回答が100%正確であるとは限りません。最終的に人が確認する必要があります。信頼できる別の情報源で確認することが重要です。

ChatGPTを上手く活用することで店舗や本社の日常的な作業負担を減らし、店舗運営を効率化することができます。
本記事が飲食店の経営者やスタッフの皆様にとって有益な情報となれば幸いです。

INBOUND PLUS 編集部

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