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空港から旅の次へ!成田空港「NARITA BEYOND」がインバウンド誘致の新戦略!

成田空港に降り立つ多くの訪日外国人観光客は、東京などの主要観光地へ直行してしまうため、空港周辺地域に立ち寄る機会が少ないという課題がありました。この状況を改善すべく、成田空港の運営会社は、空港周辺地域の魅力を発信する新たなインバウンド向け拠点をオープンしました。
本記事では、その詳細と狙いについて紹介します。

成田空港、インバウンド向けゲートウェイ「NARITA BEYOND」を開設

成田空港を運営する成田国際空港株式会社(NAA)は、2025年8月1日、インバウンド(訪日客)向け成田空港周辺観光ゲートウェイ「NARITA BEYOND(ナリタビヨンド)」を第1ターミナル中央ビル本館1階に開設しました。これは、NAAグループが進める地域振興の取り組みの一環として、空港周辺地域への送客を目的とした新たな拠点です。

「NARITA BEYOND」は、成田空港を利用する訪日外国人に対し、周辺地域の観光地や文化、物産品を紹介する施設です。「訪れてみたい」「体験してみたい」「味わいたい」と感じさせる“日本の美”を散りばめた空間として構成されており、空港到着後すぐに日本の魅力を感じられる工夫が凝らされています。

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五感で感じるプロモーション、伝統意匠で日本文化を表現

「NARITA BEYOND」の施設は、3つの主要な要素で構成されています。
まず、プロモーションスペースでは、五感を刺激する体験型展示を展開し、展示されている物産品は自動販売機でその場で購入できるという利便性も兼ね備えています。これにより、訪日客は興味を持った商品をその場ですぐに手に入れることができます。

また、観光パンフレットラックと休憩スペースも併設されており、利用者はくつろぎながら次の旅の参考にすることができます。空間演出には、日本の伝統的な意匠が随所に散りばめられています。提灯の手描き文字や光の演出、グラデーションで風の揺れを表現した長暖簾、吉祥文様を配した日よけ暖簾、そして網代文様を採用したパンフレットラックなど、細部にわたって日本の美意識が表現されています。イベント什器も三升紋をモチーフにするなど、日本の伝統と現代が調和した新たな情報発信・交流の場となっています。

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素通り解消へ、空港が地域誘客の先陣を切る

成田空港のインバウンド利用は、2025年上半期(1~6月)に1,222万人と開港以来最多を記録しています。しかし、その多くが東京などの著名な観光地へ直行してしまうため、空港周辺地域の観光関係者からは「インバウンドの恩恵が感じられない」という声が上がっていました。NAA側も「魅力を発信する姿勢が足りなかった」という反省があり、今回の「NARITA BEYOND」開設に至ったのです。

「NARITA BEYOND」という名称には、「成田空港を飛び越えて周辺地域に出かけて欲しい」というNAAの強い願いが込められています。この施設を通じて、これまで素通りされがちだった周辺地域や千葉県全体への誘客を促し、地域の観光活性化に貢献することを目指します。空港自らが地域誘客の先陣を切ることで、訪日外国人観光客に日本の多様な魅力を伝え、滞在をより豊かなものにすることが期待されます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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