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食事を残すことが料理人への賞賛!? インバウンド対策で注意すること

訪日外国人の数は、2023年7月時点で2,320,600人と、2019年同月比77.6%となり、順調な回復を続けています。この増加するインバウンド需要に対応するため、様々な産業が対策を進めています。飲食業界も例外ではありません。外国人のお客様にとって、食事は旅行体験の一部であり、その国の文化や風土を知るチャンスでもあります。そのため、飲食店が彼らのニーズに合わせたサービスを提供し、安心感を与えることが求められています。

飲食店での対応不足
観光庁が平成28年度に行った調査によれば、外国人観光客の約3割が、「飲食店」がコミュニケーションの面で困難だと感じたと答えています。このような背景から、多くの飲食店がインバウンド対策を進めていますが、英語のメニューの設置だけで本当に十分なのか、飲食店で働く現場の方からも疑問の声が挙がっています。実際に、「このメニューに写真は載っていないのですか」と尋ねられる場面が飲食店ではしばしばあります。特に、食材に対して敏感な外国人の方々が多いように思われます。日本料理は、外国人にとって馴染みがない場合もあるため、選ぶ際に戸惑うこともあります。また、宗教的な理由で特定の食材を摂取できない方や、近年はベジタリアンの方々も増えています。

こうした状況に対処するためには、メニューに料理の写真やイラストを掲載することが有効です。視覚的な情報を提供することで、お客様が料理を選びやすくなります。また、食材情報の詳細な記載も大切です。特に、宗教的な制約を持つ方やベジタリアンのお客様にとっては、食材の情報を事前に知ることが安心感をもたらします。

さらに、食事のカスタマイズも重要です。食材の変更や調理方法のアレンジを許容することで、お客様のニーズに柔軟に応えることができます。ベジタリアンや宗教的な制約を持つお客様にも満足いただけるメニューを提供することができるでしょう。実際に外国人の方々からは、「使用されている食材が記載されているお店なら、安心して入ることができる」との声も聞かれています。

外国人観光客の満足度を向上させるためには、食事選びに関する不安や困難を解消する工夫が必要です。飲食店がこれらの対策を取り入れることで、お客様により良い食事体験を提供し、国際的なおもてなしを実現する一歩となることでしょう。

おもてなしの一環として、相手の文化を理解することは、相手に喜びを提供するだけでなく、予期せぬトラブルを避ける助けとなります。今回は、あまり知られていない日本人と外国人の食事文化の違いや常識について、2つの例を紹介します。

① お水やおしぼりの提供
日本では、飲食店でのサービスとしてお水やおしぼりを無料で提供するのが一般的です。しかしながら、中国ではおしぼりに追加料金が発生することがあり、ヨーロッパではお水が有料で提供されることもあります。外国においては、価値のあるものに対して対価を支払うことが通例です。そのため、日本を訪れる外国人の中には、この慣習を知らない方も多く存在します。したがって、外国人に、日本の飲食店でお水やおしぼりが無料で提供されることを伝えることが大切です。

② 食事の残すこと
日本では、食事を残すことは料理を提供した人や食材を育てた人に対して失礼とされています。ところが中国文化では「完食厳禁」というマナーが存在します。中国では料理を完食すると「もの足りなかった」と受け取られることがあり、少し残すことが満足の表れとされています。この習慣の違いにより、日本と中国では異なる食事マナーが見受けられます。
食事文化の違いに敏感になることは、外国人観光客へのおもてなしを向上させる上で非常に重要です。飲食店がこれらの文化的な違いに配慮し、外国人お客様に快適な食事体験を提供できるよう努めることが、国際的な交流とポジティブな経験の確立に繋がることでしょう。

外国人観光客へのおもてなしは、単なるサービス提供以上のものです。異なる文化や習慣を理解し、お客様の立場に立った対応を心がけることで、満足度の高い食事体験を提供することができます。飲食店のインバウンド対策は、お客様にとっての思い出づくりに欠かせない一環となることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

INBOUND PLUS 編集部

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