今効くインバウンド対策のための
サービス検索/情報サイト

【サービス業界必見!】
訪日外国人の対応からPRまで悩みをすべて解決 多言語予約台帳システム「YatteMe!」

 今回は大阪を中心としてインバウンド業界で幅広く活動されている尾張孝吏さんにインタビューさせていただきました。SNS関連のサービス事業で活動されてきて、現在はインバウンド業界にて、これまでの経験を活かしたオンラインサービスの展開から、イベント開催や講演会への登壇といったオフラインの活動まで幅広く活躍されています。今回はインバウンド関連店向けのポータルサイト「YatteMe!」のお話から、今後の活動についてお伺いしました。

現場の声をかたちにする

サービスをはじめられたきっかけを教えてください

 訪日外国人に関して無断キャンセル・ドタキャンが多いことで悩まれているお店が多いことを知ったことがきっかけです。当時は決済機能も整っておらず、お店側のホームページの書き方等言語に関しても課題があり、受け入れ体制が今よりも整っていませんでした。そこで、このサービスでは決済機能とキャンセルポリシーを店側が設定できるような仕様にし、無断キャンセル・ドタキャン数の大幅な削減に貢献しました。他にも現場の声を聞きながら、随時サービスの改善を行っています。例えば他の機能として、ネット、メール等、様々なツールを利用する訪日外国人からの予約を一元管理できる便利な予約管理機能や、多言語でのページ作成機能があります。また業界ごとにページの仕様が変えられるようになっているのも特徴です。例えば飲食店だと予約やお店の紹介の他に、アレルギー食品の表示項目を記載できます。訪日外国人の方がお店を選ぶのに便利なだけでなく、お店側も現場でアレルギーに関して一から英語対応をする必要がなくなるため、英語が苦手というお店も外国人を受け入れやすくなると思います。

 最近オーバーツーリズムという言葉をよく耳にされると思いますが、その原因のひとつに大手旅行サイトや旅行口コミサイトの影響があります。これらのメディアで偏った紹介がされることで、一部のお店だけが検索の上位にあがる仕組みになり、多くの旅行者が一か所に固まってしまう、オーバーツーリズムが起こるのです。このような、メディアの影響によって良いお店が目立たない状態を解決したいと思い、このサービスでは検索一覧の表示を画像のみにしています。画像にすることで、よりお店の雰囲気や良さを伝えることができ、かつ日本語のわからない外国人にもわかりやすく、直感的に好きなお店を探すことができると考えています。このこともあり、現在こちらのポータルサイトは公開されたものではなく、ホテル等の宿泊施設で見られる仕組みになっています。各宿泊施設ごとに周辺のお店が表示される仕様のため、一部の地域の混雑を防ぎ、どの地域にもまんべんなく訪日外国人が広がる仕組みになっています。

サービスや活動を広めていく上で苦労したことはありますか

 現在は地域の人々を巻き込んで活動していますが、最初からそうだったわけではありません。各店ごとに都合があり、自分のお店だけでやるという方も少なくありませんでした。しかし、周辺のお店が私たちの活動でインバウンドの受け入れに成功している様子をみて徐々に参加してくださったり、お店のつながりで人が増えたりというかたちで仲間が増えています。

現場への活動を大切に

「YatteMe!」以外の活動もされていますが、具体的に教えていただけますか

 地域の方々を巻き込んで様々な活動をしています。例えば、道具屋筋では商店街のお店の方々と一緒に商店街や大阪の体験を集めた体験展示会を開催しました。大阪で有名なものというと「食べ物」という方が多いと思いますが、よく知るとユニークなモノがたくさんあります。食品サンプルや提灯等それぞれのお店から商品を持ち寄り、実は大阪の人も大阪のことを知らないということで周辺の宿泊施設や旅行会社の方に体験してもらいました。インバウンドでは現在モノ消費からコト消費の流れがあるように、体験への需要は非常に高いです。また、体験をしてもらうことで、実際に商品の良さを感じてもらうこともできるので、お店側も訪日外国人もお互いにとって良い機会だと思います。

 他には、インバウンドはとにかく変化が激しいため、情報交換の場としてインバウンド研究会というものも積極的に開催しています。そこで、インバウンドの現状を共有しあったり、横のつながりを築いています。


地域を巻き込んで大阪の魅力を世界へ発信

今後の展望を教えてください

 今後もサービスが広まればいいなと思います。現在の日本の人口減少による市場の縮小といった状況を考えると、これからインバウンドは必ず取り組んでいかなければいけない課題です。情報を上手く伝えることを重視しがちですが、多くの外国人は日本にきて、現地の様子を楽しみたいと思っています。外国人だからということではなく、現場では目をみて心をこめて接客をすればその時間はとても良いものになります。ただの情報ではなく、“人から伝わる”ことを大切にしていきたいです。

また、直近でいうとジャパンEXPOタイへの出展(20年2月1日.2日)を成功させたいです。このサービスや活動を通じて知り合った仲間と一緒に「大阪・関西観光」ブースとして出展します。この出展もみんなが協力し合ったからこその結果です。今後も個人や個店で頑張るのではなく、自身のお店がある地域の方々と連携して、互いに協力し合って一緒に地域を盛り上げていきたいです。


20年2月1~2日のジャパンEXPOタイの様子

【編集後記】
 インバウンド業界が徐々に拡大しオンライン上でのサービスも増える中で、尾張さんは現場の体験を大切にされているということがインタビューを通してとても伝わってきました。これらの活動が日本の他の地域でも広がってほしいと感じるお話でした。ありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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