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【インバウンド事業会社必見!】
海外OTAとのやりとりがひとつにまとめられるサービス「LINKTIVITY」

 皆さんは「LINKTIVITY」というサービスをご存じでしょうか。たくさんのエージェントへ個別に商品を送り、決済をする。この一連の業務をスムーズにできるサービスです。また、難しい在庫の管理もシステムで簡単に行えます。今回はこちらのサービスについて、リンクティビティ株式会社代表取締役の孔成⿓様にお話を伺いました。

国内観光事業会社向けサービス

現在の事業について教えてください

 観光事業者向けのプラットフォーム事業を行っています。日本のサプライヤーの交通サービスやツアー・体験といった観光商品を、弊社のシステムを経由し、海外のOTAやエージェントへ販売できる配信システムサービスです。また、チケット引換管理システムや、そのほか個々のサプライヤーに合わせたソリューション開発を行っています。現状は日本の観光商品のみを扱っていて、近鉄や南海電鉄といった鉄道会社を中心とした様々な国内の観光事業会社にご利用いただいています。また200社以上の海外OTAやエージェントにご利用いただ いていて、中国、台湾、韓国、東南アジア、欧米等で幅広くご活用いただいています。

どういった特徴があるのですか

 配信システムの特徴としては、ひとつは販売経路の管理が簡略化できます。例えば、バスの座席の空き状況や在庫数を連携し一括にすることができます。ふたつめは、代金管理です。様々な国のエージェントとやりとりをすることで複数の通貨が集まりますが、支払いはサプライヤーの指定の通貨で行うことができます。最後が情報の多言語化です。現在は日本語、英語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語で展開しており、日本のサプライヤーの主要な取引先の言語はカバーしているといえます。

 チケット管理システムについては、観光客がオンラインでチケット購入するとQRコードが発行され、現地でQRを利用してタブレットでチケットを簡単に購入できる仕組みになっています。これにより、サプライヤーは膨大な数のチケットを海外エージェントへ送らなくても、簡単にチケットを管理することができます。

きっかけは自分達の実体験から

そもそもこの事業を行うことになったきっかけは何ですか

 弊社は19年12月にベルトラ株式会社の子会社として設立されましたが、親会社のサービス「ベルトラ」でOTA事業をやっていた中で、市場のニーズの変化を感じたことがきっかけでした。例えば以前はツアーの予約はだいたい1か月前からされる方が多かったのですが、最近は当日や前日等の直近に予約される方が多くなってきています。こうしたことを受け、直前の予約やキャンセルにも対応できるようシステムの導入を検討することになりました。そんな時、取引先の中にも同じ課題を抱えている会社があり、どうせなら多くの事業者が利用できるプラットフォームサービスにしようということで、本格的にプラットフォーム事業を開始することにしました。

 国内では海外OTAやエージェントを一括管理できる仕組みがなく、国内のサプライヤーはひとつの会社で何百という取引先と個別にやりとりをせざるを得ませんでした。電子化が今より進んでいなかった時には、例えば膨大な量の紙のチケットを、日本のサプライヤーから海外エージェントへ送り、海外エージェントから顧客へと届けるしか手段がなく、これを何百という取引先とひとつひとつやりとりをしなければならないので相当なコストと労力が必要でした。また決済に関して、これまでの個別的な方法では、海外の様々な国のたくさんの会社と取引をするというになり、それだけ取引先の倒産リスクも高まります。そのため事前決済を取り入れリスクを抑えています。こういった国内のサプライヤーの課題を参考にシステムを構築してきました。弊社はシステム会社ということもあり、各サプライヤーに合わせたソリューションを提供できます。(※カスタマイズ別途費用無料)これらを経て、サプライヤーとの良好な関係を築いてこられたことで、現在も口コミによって広まっています。

アジア以外の地域でも利用できるようにしていきたい

今後の目標を教えてください

 今年は施設会社、バス会社の利用と提供できるツアーや体験商品のラインナップを増やしたいと考えています。鉄道会社また地域としては、現在伸び続けている東南アジアや欧米へと拡大しより多くの地域のエージェントと観光事業会社のやりとりがスムーズに行えるシステムを構築していきたいです。

【編集後記】
 今後中国や韓国、アメリカといった主流な地域から他の地域にも展開していく上でとても便利なシステムだと思いました。さらに、チケットの管理もシステムで行えるので、現場での観光客とのやりとりもスムーズに行え、言語に課題を抱えていることが多い現場の課題も解決していますね。まだ導入していない方には必見のサービスです!

INBOUND PLUS 編集部

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