「令和の米騒動」とも呼ばれ、世間を騒がせているコメの品薄と値上げ。
2024年6月頃から見られ始めたその傾向は、2か月以上が経過した9月に入ってもまだ続いています。
本記事では、コメの品薄・値上がりの原因や、いつまで続くのかなどについて考察します。
「令和の米騒動」発生の経緯
2024年9月現在も続くコメの品薄・値上げが広く報道されはじめたのは、2024年6月頃のこと。
猛暑などの影響で2023年の主食用コメの収穫量が前年と比較してやや減ったところに対して、コロナ禍明けの経済正常化・インバウンド増に伴う需要増加などが重なり、受給がひっ迫したと考えられていました。
その後もコメの品薄・値上げの傾向は回復せず2か月近くが過ぎた8月8日、宮崎県で震度6弱の地震が発生。
続いて南海トラフ地震への注意を呼びかける臨時情報が発表されると、南海トラフ地震の想定震源域を中心に買い溜めが起こりました。
結果、8月9日〜10日に東海〜九州の広いエリアでコメの売上額が前年比を大きく超え、品薄・値上げの動きが加速。
SNSやメディアでも多く取り上げられたことで、「今、コメの品薄・値上げが起こっている」と日本中が強く認識することとなりました。
これらの経緯を踏まえ、「令和の米騒動」の原因としては「少し供給量が少なかったところにイレギュラーな需要増があったため」と考えるものが一般的です。
コメの品薄・値上がりはいつまで続く?
農林水産省などによると、現在のコメの品薄・値上がりは新米が広く流通し始める9月には落ち着くとのこと。
国民に対しては「必要分だけを買うなど、落ち着いた購買行動を」と呼びかけています。
今後も台風や地震などの自然災害の影響でコメの需要が増減することで、同様の品薄・値上がりが発生・継続する可能性もありますが、冷静な購買行動を心がける必要があるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。