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外食産業の値上げ・値下げ情報。2024年はどうなる?

2023年は過去30年間に見られなかったほどの値上げが行われ、大手外食チェーンでも一部値上げの動きがありました。

一方、狙いを持った値下げを実施した企業もあり、価格改定の動きはさまざまです。

本記事では、2024年の値上げ情報や2023年に実施された値下げの事例などについて紹介します。

2024年の値上げ情報

2024年に値上げを発表している外食企業には、以下のようなところがあります。

 

丸亀製麺

*主な商品価格変動(一部抜粋)

  • 釜玉うどん(並):480円→500円
  • さつまいも天:140円→150円

*値上げ時期:1月16日

 

マクドナルド

*主な商品価格変動(一部抜粋)

  • ビッグマック:450円→480円
  • チキンマックナゲット5ピース:240円→260円

*値上げ時期:1月24日

 

スターバックス

*主な値上げ幅(一部抜粋)

  • 定番ビバレッジ:4〜28円
  • フード:4〜18円

*値上げ時期:2月2日

 

すき家

*主な商品価格変動(一部抜粋)

  • 牛丼 並盛:400円→430円
  • 牛丼 大盛:730円→780円

*値上げ時期:4月3日

 

いずれも原材料費・人件費・エネルギーコストなどの高騰によるものと見られ、数円〜数十円(4〜8%程度)の値上げが発表されています。

2023年は年初の値上げラッシュから一転、年末は値下げの動きも

2023年は多くの飲食料品が値上げされ、過去30年で例を見ない値上げラッシュとなりました。

飲食店でも同様に値上げが実施されており、一部では「客離れにもつながった」といわれています。

 

一方で、2023年に値下げを実施した外食チェーンもありました。

ガストでは、30品目+αの値下げを実施。

アルコールやそのつまみになりそうなメニューに加え、「小さなおかず」の一部を値下げしました。

さらに、「ちょっとだけ食べたい」「がっつり食べたい」というそれぞれのニーズに対して、新メニューを追加。

飲み会で利用したいグループ客や、少しずついろいろな料理を楽しみたいファミリー層、お腹いっぱい食べたい客層などの集客を強化しました。

 

他にもいくつかの外食チェーンがそれぞれ狙いのある値下げを実施しています。

仕上げコスト・人件費・エネルギーコストの高騰が止まらない中、値上げの流れが続いていますが、明確な戦略を練った値下げの効果が現れ始めれば、2024年には多くの外食企業で値下げが始まる可能性もあるでしょう。

値上げや値下げは戦略的に

コスト増による値上げは仕方のない部分もありますが、客離れに繋がる可能性があります。

一方、無闇な値下げは経営を圧迫し、大きなダメージを受けてしまうリスクもあるでしょう。

 

値上げ・値下げを行った大手企業の思惑を分析し、自店で取り組むべき価格改定の方向性を検討してみるとよいかもしれません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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