JNTO(日本政府観光局)の発表によると、2024年6月の訪日外客数は速報値で3,135,600人。
2024年3月から4か月連続で300万人を超え、単月として過去最高を記録しました。
本記事では、2024年6月訪日客の国別の人数や伸び率について紹介します。
2024年6月の訪日外客数は速報値で3,135,600人。単月過去最高値
JNTO(日本政府観光局)の発表では、2024年6月の訪日外客数は速報値で3,135,600人。
単月としてはじめて300万人を超え、過去最高記録となっていた同年3月を5万人以上上回り過去最高記録を更新しました。
通年で過去最高を記録した2019年の同期間(1〜6月)の訪日外客数が約1663万人だったのに対し、2024年はすでに100万人以上多い約1777万人。
残る6か月もこのペースを維持できれば、通年訪日外客数記録を大幅に塗り替えられそうな好調ぶりです。
東アジア|全体的に好調をキープ。中国も回復傾向
東アジア各国からの訪日客数は、直行便の新規就航・増便やクルーズ船の寄港などの影響で全体的に好調をキープしています。
韓国(703,300人)と香港(250,600人)は、6月として過去最高を記録。
台湾(574,500人)は、単月として過去最高を更新しました。
中国(660,900人)はいまだに新型コロナウイルス感染拡大前の水準には届かないものの緩やかな回復傾向を維持しており、2019年同月比75.0%に到達しています。
東南アジア|複数の国が6月最高記録を更新
東南アジアも、スクールホリデーや航空便数が前年同月を上回っていることなどにより、全体的に好調です。
シンガポール(58,900人)・フィリピン(65,000人)・ベトナム(47,400人)・インド(19,900人)は、6月の最高記録を更新。
特にインドは直行便の増便情報はなく、海外旅行需要の高まりなどが大きく影響しているようです。
タイ(54,600人)・インドネシア(43,000人)は前年同月をやや上回り、マレーシア(22,000 人)は前年同月と同水準。
いずれも2019年同月比にはまだ届いておらず、今後の回復が期待されます。
豪州・北米|過去最高・6月最高が続出
豪州・北米各国も前年同月比30〜60%増の好調ぶりです。
スクールホリデーがあり、直行便数が前年同月を上回った豪州(61,800人)は6月最高、米国(296,400人)は単月過去最高を記録。
カナダ(41,000人)とメキシコ(10,800人)も、6月として過去最高記録を更新しています。
欧州|主要各国が6月として過去最高を更新
直行便の運休が続くロシアを除き、欧州の主要各国の多くが6月の最高記録を更新しました。
英国(28,800人)・フランス(23,100人)・ドイツ(16,600人)・イタリア(15,000人)は、直行便増便の影響でいずれも6月の最高値を記録。
直行便の運休が続くスペイン(12,900 人)でも経由便商品が多様化した影響で、同じく6月過去最高を記録しています。
北欧・中東地域|直行便増便やスクールホリデーの影響で6月最高を記録
北欧地域(14,400人)・中東地域(14,100人)ともに直行便数が前年同月を上回り、スクールホリデーなどの影響を受けて好調。
いずれも6月として過去最高記録を更新しています。
通年過去最高記録の更新はほぼ確実。残り半年もインバウンド需要に応える準備を
2024年の訪日外客数は6月までの時点で2019年の水準を大きく上回っており、通年過去最高記録の更新はほぼ確実だといってよいでしょう。
これからの半年間も多くの外国人観光客が日本を訪れると予想されます。
好調のインバウンド需要に応えられるように準備をしておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。