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スターバックスに学ぶアルバイトの人材育成法

人材不足が深刻な飲食業界では、いかに優秀なアルバイトを採用し、育成・成長させるかが大きな課題となっています。

本記事では、アルバイトがのびのびと働きながらもサービスの質が高く、離職率も低いといわれるスターバックスの人材育成法を紹介します。

採用のポイントは「価値観のマッチ」と「どうなりたいのか」という動機

スターバックスで人材を採用する際、まず見るのは応募者とスターバックスの価値観がマッチするかどうか。

スターバックスの価値観は、以下のように設定されています。

OUR MISSION:私たちがここにいる理由
OUR PROMISES:私たちがともに目指す姿
OUR VALUES:私たちの行動指針
引用:スターバックスコーヒージャパン

これらはそれぞれ詳細に明文化されており、応募者の価値観が合うかどうかをチェックし、採用段階でのミスマッチを避けているようです。

また、採用ページの「求める人物像」を見ると、成長したい意欲も重視していることがわかります。

知名度や人気の高さから憧れの的にもなっているスターバックですが、応募してきた人が「スターバックスと一緒にどう成長したいのか」を動機としてしっかり説明できるかどうかも採用基準の1つだといえるでしょう。

長期間の研修でマニュアルなしでも自分で考えて行動できる人材を育成する

以前から、「スターバックスには接客用マニュアルがない」といわれており、営業中に起こることに対して従業員が自分で考えて行動することを要求しています。

考えて行動できるようになるためにスターバックスが取り組んでいるのが、飲食チェーンではめずらしい長期間の研修です。

参考:スターバックスには接客用のマニュアルがない

 

スターバックスに採用されると、まずは40時間の研修を受ける必要があります。

この研修は、基本的なオペレーションを学ぶだけでなく、スターバックスの価値観のなかで「自分がどのように成長したいか」などの気持ちの整理をする時間でもあるようです。

参考:アルバイト求人情報 未来のパートナーへのメッセージ

評価は自分の設定した目標に対して行われる

スターバックスでは、自分自身がどう成長するかを目標として設定して働きます。

評価も「自分が設定した目標に対してどうだったか」であり、点数のように数値化されないのもスターバックスの評価制度の特徴です。

これにより「自分がどのくらい成長したか」「今後どんな風に変わっていけるのか」を感じることができ、結果として自分自身に期待できるようになっていき、モチベーションやエンゲージメントが上昇します。

また、アルバイトは新人のトレーニングを担当する「バリスタトレーナー」、時間帯責任者である「シフトスーパーバイザー」を経て、社員登用試験に挑戦することもできます。

キャリア上の目標を立てやすい点も、スターバックスの魅力だといえるでしょう。

参考:【公式】スターバックス コーヒー ジャパンアルバイト求人情報

スターバックスの事例を自店に応用するためには

上記で説明したスターバックスの事例を逆算的に捉えると、以下のようになります。

・アルバイトが高いモチベーションを維持して働くためには、個人の目標設定が必要
・店の利益を上げるには、「アルバイト個人の目標」と「店の方針」のマッチが必要
・個人の目標が店の方針とマッチする人材の採用が必要
・自店に合う人材を採用するために、店の方針や行動指針といった軸の設定が必要

したがって、自店にスターバックスの人材採用・育成法を応用する場合は、以下の①〜④までのステップが必要です。

店の軸を決める

自店で活躍できる人材を採用・育成するためには、店の方針や行動指針といった軸が必要です。

何を目的に店を営業するのか、どんな価値を提供したいのかなどを明文化し、意味や背景を説明できるようにしておきましょう。

採用:「価値観が合うかどうか」「成長意欲があるかどうか」が鍵

採用においては、①で設定した自店の軸に対して、応募者の価値観が合うかどうかを確認します。

また、「この店で働くなかで自分はどうなりたいのか」という自身の成長に関する動機があるかどうかも重要です。

研修:「マニュアル通りこなす」ではなく「自分で考えて動ける」ように

マニュアルも従業員にとって重要な拠り所である一方、マニュアル外のことが発生した場合の対応や、よりよいサービスの提供に向けて進化するためには、従業員一人ひとりが考えて動けるようになる必要があります。

①で設定した店の軸を判断基準とできるように、研修時にしっかり伝えましょう。

評価:店の目標だけでなく、個人の目標も

アルバイトが力を発揮し、長期間活躍するためには、高いモチベーションの維持が必要です。

アルバイトには店の目標とは別に個人の目標も立ててもらい、その達成具合を評価すると良いでしょう。

当然ながら、この個人の目標は「達成することによって店にも利益をもたらすもの」を設定する必要があります。

 

スターバックスの人材採用・育成方法には、多くの飲食店で応用できそうなポイントがたくさんあります。

ぜひ参考にして、優秀なアルバイトを採用・育成してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

※同社の取り組みについては各種メディアなどで過去に公開された内容を記載しており、現時点も継続されているとは限らない内容です。

INBOUND PLUS 編集部

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