2023年の栃木県の外国人宿泊客数は452,750人で全国21位でした。
この数字は2019年比127.6%であり、東京都・高知県に次ぐ第3位の伸び率です。
本記事では、栃木県の外国人宿泊者数が増加傾向である要因や、インバウンド集客のための独自の取り組みについて紹介します。
栃木県の2023年の外国人宿泊者数は2019年比で約128%
2023年に栃木県に宿泊した外国人は速報値で452,750人で、全国21位でした。
また、2019年比で見ると2023年の外国人宿泊者数は127.6%であり、東京都・高知県に次ぐ3番目の伸び幅を見せています。
半数以上の都道府県が2019年比で100%を割ったものの、30%近く伸びている栃木県はコロナ禍前よりも外国人人気が高まっていると考えられます。
栃木県では、主要な観光地である日光に世界的な有名ホテル「リッツ・カールトンホテル」が開業するなど、魅力度アップを推進しています。
それらの結果が外国人宿泊者数の順調な回復に現れているといえるでしょう。
外国人宿泊者の国別の数値を見ると、栃木県は全国のものと似通った傾向です。
全国の国別割合との違いとしては、台湾・アメリカ・タイからの宿泊客数が少し多いことがわかります。
以前から訪日客が多く、インバウンド対策が進んでいる傾向
東京からのアクセスがよい好立地の栃木県は、日光・那須などの観光地を中心に多くの訪日客を受け入れてきました。
そのためか、外国語対応やWi-Fi導入などの主要なインバウンド対策が浸透している傾向があり、外国人観光客も安心して飲食店選びができていると考えられます。
また、飲食店のインバウンド対策としては、宇都宮商工会議所が「訪日外国人おもてなしマニュアル」を公開するなどして整備を進めています。
2016年作成の比較的古いマニュアルではあるものの、接客で役立つ国別のおもてなしポイントや、メニューや接客の多言語化に役立つ情報が掲載されているなど、栃木以外の飲食店でも参考にできる内容です。
商店街・エリアなどで協力してインバウンド集客を狙いたい場合は、宇都宮の「訪日外国人おもてなしマニュアル」を参考にしてみてください。
適切なインバウンド対策で訪日客を獲得しよう
栃木県といえば、日光や那須などを中心にグルメというよりは観光スポットが魅力であるイメージが強い一方、飲食店でも適切なインバウンド対策の整備が進められています。
自店でまだ実施できていないインバウンド対策がある場合は早急に整備を検討し、増え続けるインバウンド需要に応えましょう。