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増え続けるインバウンド需要に対して対応が追いつかない飲食店が多数。優先すべき効果のある対策は?

2023年は多くの外国人観光客が日本を訪れ、コロナ禍前の活気を取り戻してきています。

しかし、「飲食店のインバウンド対策に関する意識調査」(テーブルチェック調べ)によると、飲食店の多くがインバウンド対策を実施していません。

本記事では、「飲食店のインバウンド対策に関する意識調査」をもとに飲食店におけるインバウンド対策の現状や、効果が期待できる具体的なインバウンド対策について紹介します。

飲食店の7割がインバウンド対策未実施

2023年12月に公開された「飲食店のインバウンド対策に関する意識調査」(テーブルチェック調べ)では、7割以上の飲食店がインバウンド対策の実施状況への質問に「何もしていない」と回答しました。

一方で、「インバウンド対策で課題に感じること」には言語対応を中心にさまざまなことが挙げられており、課題を感じていながら対策が進んでいない現状が伺えます。

言語対応を分解すると「接客」「電話」「問い合わせ」「ネット予約」など、あらゆる面で言語の壁を感じていることがわかりました。

言語対応の難しさはインバウンド客受入のモチベーションにも影響しており、同調査で「訪日客は増えてほしくない」と回答した約2割の飲食店がその理由として「外国語での対応が難しいから」を挙げています。

また、次点では「キャンセル対応」が課題として多く挙げられていました。

日本人客と比較して予約キャンセル率が高めだといわれる外国人観光客向けのキャンセル対策は、重要なインバウンド対策の1つだといえます。

即効性が期待できる対策は「写真付き外国語メニューの用意」「クレジットカード決済対応」「Wi-Fi導入」

多くの飲食店が難しいと感じているインバウンド対策ですが、日本人の外食での消費が伸び悩んでいる現状、順調に増え続けているインバウンド客への対策は必要です。

ここでは「飲食店のインバウンド対策に関する意識調査」をもとに、即効性が高い飲食店での具体的なインバウンド対策を紹介します。

 

★写真付き外国語メニューの用意

効果のあったインバウンド対策に関する質問では、「写真付き外国語メニューの用意」を挙げた飲食店が多い傾向。

多くの飲食店が課題に感じていた言語の壁を解消するための対策で、外国語での接客対応の難しさを軽減しています。

メニューの作成は自店でも取り組みやすい対策の1つなので、対応がまだの店舗はぜひ挑戦してみてください。

 

★クレジットカード決済対応

クレジットカード決済対応もインバウンド集客のために重要な対策です。

海外では日本よりもキャッシュレス決済が深く浸透しており、「キャッシュレス決済ができるかどうか」で飲食店を選ぶ可能性もあります。

クレジットカードを含むキャッシュレス決済は日本でも普及が進んでいるため、導入がまだの店舗は早めに導入しておいたほうがよいでしょう。

参考:飲食店はキャッシュレス決済が可能かどうかで選ぶという人も。インバウンド集客にも影響あり

 

★Wi-Fi導入

外国人客のスマホが使えるようにWi-Fiを導入しておくことも大切です。

スマホは翻訳アプリや決済に使われる重要なツールなので、Wi-Fi導入は結果的に言語対応や決済対応の課題を解消する対策となります。

導入コストはかかりますが、インバウンド客が多い店舗や今後インバウンド集客を目指したい店舗はWi-Fi導入を検討してみてください。

外食市場の鍵を握るインバウンド需要に応えるため、適切な対応を

2023年の訪日外客数推移を見ても、2024年はさらに多くの外国人観光客が日本を訪れると予想されます。

日本人の消費が鈍化している現状、外食市場ではいかにインバウンド客を獲得するかが鍵だといえる状態です。

適切なインバウンド対策を実施して、インバウンド需要に応えましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

INBOUND PLUS 編集部

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