2023年12月5日に「ミシュランガイド東京2024」が発表されました。
本記事では、ミシュランガイドとは何か、歴史や★の定義に触れたあと、ミシュランガイド東京2024から新しく掲載されたレストランなどについて紹介します。
ミシュランガイドとは?
ミシュランガイドとは、フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が公開しているガイドブックです。
特にレストラン・ホテル・観光地の評価を掲載するガイドブックとして知られており、★の数でレストランを評価しています。
掲載される店舗は匿名のインスペクター(調査員)によって評価されており、レストランであれば料理の質・技術・個性・価値などが評価軸です。
ミシュランガイドの歴史
ミシュランガイドは1900年から作成されており、当初は車のドライバー向けにタイヤの使い方や修理方法にくわえ、修理工場のリスト・ガソリンスタンド・ホテル・レストランなどの実用的な情報を提供していました。
評価の高いレストランに★をつけるシステムは1926年にスタート。
ミシュランの社員が匿名で店舗を訪れ、一般のお客さんと同じ条件で受けたサービスをもとに、店舗の評価をはじめました。
日本ではアジアではじめて「ミシュランガイド東京2008」が発行されており、現在では多くのレストランが掲載されています。
★の定義
ミシュランガイドの★を用いた評価には、★1つ・★2つ・★3つの3種類の評定があり、それぞれ以下のような評価を示しています。
- ★1つ: 近くに訪れたら行く価値のある優れた料理
- ★2つ: 遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
- ★3つ: そのために旅行する価値のある卓越した料理
評価対象は料理のみで、店の内装やサービス、フォーマル・カジュアルといったスタイルは無関係です。
インスペクターは、年間を通していろいろなタイミングで店を訪れ、さまざまな種類の料理を食べてから評価をします。
ミシュランガイド東京2024に掲載されたレストランを紹介
2023年12月5日に発表された「ミシュランガイド東京2024」には、全504軒が掲載されており、うち183軒が★を獲得したレストラン(★3つ:12軒、★2つ:33軒、★1つ:133軒)です。
東京は世界で最も★が多い街として知られています。
今回のセレクションでは、★3つ・★2つで各1軒、★1つで16軒の計18軒が新しく掲載されています。
★3つ:青空(三つ星/寿司)
「青空/Harutaka」は銀座にある寿司店です。
意外にも東京の三つ星のお店の中では唯一の寿司店で、今回は★の数がランクアップして三つ星店に仲間入りしました。
★2つ:マス(二つ星/イノベーティブ)
「マス/MAZ」は東京ガーデンテラス紀尾井町にあるレストランです。
ペルーの代表的なレストランを率いるシェフ監修のお店で、太平洋、アマゾン、アンデス山脈などペルーの風土をテーマにした料理を提供しています。
「港式料理 鴻禧/Koshikiryori Koki」は、西新橋にある中華料理店です。
香港出身のシェフがオープンキッチンで中華鍋を振い、さまざまな中華料理を提供しています。
★を獲得しているレストランのジャンルの特徴
東京だけ見ても多くの★を獲得したレストランがありますが、そのジャンルや業態はさまざまです。
★3つ|日本料理・フランス料理が大半。中国料理も
12軒の掲載数において6軒が日本料理、4軒がフランス料理のレストランと大半を占めています。
1軒が中国料理で、残る1軒がミシュランガイド東京2024から掲載されている寿司店の「青空」です。
★2つ|日本料理とフランス料理が多い。寿司や天ぷらのお店も登場
日本料理とフランス料理が11軒ずつと、三つ星店に近い傾向があります。
二つ星では寿司が4軒、天ぷらが2軒、ふぐが1軒で、日本ならではの料理もいくつか登場しはじめます。
ほかには、イタリア・スペイン・ペルーなど各国の料理を提供するレストランも掲載されています。
★1つ|蕎麦・焼き鳥・肉料理などのお店も掲載
一つ星の掲載店の業態も大きくは三つ星・二つ星と変わりませんが、蕎麦・焼き鳥・肉料理・蟹料理・うなぎなど、より1つのジャンル・メニューに特化したレストランが登場します。
精進料理のレストランとして掲載されているものもあり、対象店舗の業態の幅広さがわかります。
本記事では、ミシュランガイドの概要や、ミシュランガイド東京に掲載されているレストランの業態などについて紹介しました。
ミシュランガイド掲載レストランが世界一多い東京では、日本料理を提供するレストランが多く評価されているものの、フランス料理・中国料理など外国の料理を提供するレストランもいくつか評価されています。
最後までお読みいただきありがとうございました。