日本には多くのカフェ業態が存在し、それぞれが特色のあるサービス・商品を提供しています。
本記事では、スターバックス・タリーズ・プロント・ベローチェ・上島珈琲・コメダ珈琲の6社のメニュー数・価格などを比較します。
※2023年12月現在のデータ
全メニュー数比較|スターバックスとコメダ珈琲はメニューが豊富
各社のドリンク・フードを合わせた全メニューの数を比較すると、メニュー数が多いのはスターバックスとコメダ珈琲です。
スターバックスはドリンクメニューの数、コメダ珈琲はフードメニューの数が他社を大きく上回っています。
また、タリーズとベローチェはドリンクメニュー数をフードメニュー数が上回っているのもポイントです。
※(フード)セット・キッズメニューは除く
セット商品に関しては、スターバックス以外の5社がモーニングセットを用意しています。
また、タリーズ・ベローチェ・コメダ珈琲にはフードセットもあるため、昼食や夕食などのシーンでも利用しやすいでしょう。
タリーズではモーニングセット・フードセットにくわえてスイーツセットも選べます。
子ども向けメニューについては、スターバックス・タリーズ・コメダ珈琲で取り扱いがあります。
ドリンクメニュー比較|各社特徴的なラインナップをそろえる
ドリンクメニューの内訳を見ると、各社の特色がわかります。
まず、スターバックスは「フラペチーノ」、タリーズは「スワークル」といった自社オリジナルのカテゴリーを展開しており、ファンを獲得しています。
また、ベローチェではアルコールドリンクも販売しており、他社とは違う客層の獲得も狙っていると考えられるでしょう。
コメダ珈琲は、普通のサイズのドリンクより大きなたっぷりサイズのドリンクや、豊富なソフトドリンクをラインナップしており、幅広いユーザーのニーズに応えようという姿勢が見られます。
各社のスタンダードなホットコーヒーの価格を比較すると、スターバックス・タリーズ・プロントの3社は400円前後で、これに対してベローチェは300円前後と少し安い傾向です。
上島珈琲・コメダ珈琲では450〜700円と比較的高価だといえますが、1杯の量が各社異なる点も影響していると考えられます。
フードメニュー比較|パスタやピザなど食事ができる店も
各社のフードメニューをフードとデザート(スイーツ)に分けると、以下の図のようになります。
フード・デザートのいずれのメニュー数もコメダ珈琲が群を抜いていますが、どこも5品以上のデザートをラインナップしているようです。
一方、フードのメニュー数には各社大きな差があり、40品前後のフードが選べるスターバックス・タリーズに対して、プロント・上島珈琲には10品程度しかありません。
デザートを除くフードメニューの詳細な内訳を見ると、サンドイッチなどの軽食がメインのスターバックス・上島珈琲に対して、それ以外の店ではパスタやピザなど本格的な食事メニューが選択でき、ランチ・ディナー客の集客に繋がっていると考えられます。
本記事では、スターバックス・タリーズ・プロント・ベローチェ・上島珈琲・コメダ珈琲のカフェ業態6社のメニュー構成や価格について比較しました。
同じカフェ業態でありながら、各社のメニュー構成にはそれぞれ特色があり、今後カフェなどを開くうえで参考になるでしょう。
ポイントの1つとして「どのくらいフードメニューを充実させるか」があり、食事をしたい人をターゲットにするかどうかは、客単価や回転率はもちろん、オペレーションなどにも大きく影響します。
また、スターバックスやタリーズのように独自の商品カテゴリーを作り出すことも、ファン獲得の有効な戦略となる可能性があるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。