2023年9月27日、株式会社あきんどスシロー(https://www.akindo-sushiro.co.jp/)は『GO!スシロー40周年 事業戦略発表会』を開催し、新たな試みとして「デジタルスシロー ビジョン」、通称「デジロー」を一部店舗に導入する計画を発表しました。初の導入は9月21日に大阪府吹田市の江坂店で行われ、その後、同月中には東京都新宿区の新宿西口店など順次試験導入が進められる予定です。同時に、「Auto Waiter」(オートウェイター)と呼ばれる注文した商品が専用のレーンに届く仕組みを導入する店舗も10月に約80店舗へと拡大。デジローの導入店舗では、ユーザーの声を元にオートウェイターの上にデジローを設置する可能性も検討されています。
引用元:株式会社FOOD & LIFE COMPANIES プレスリリース
また、ゼンショーホールディングス傘下の株式会社はま寿司が経営する「はま寿司」(https://www.hama-sushi.co.jp/)でも、4月から一部の店舗でモニター上で回転する寿司を注文する画期的なタッチパネルシステムが導入されています。
スシローのデジローやはま寿司のタッチパネルオーダーは、仮想の回転寿司レーン上の寿司画像をタッチして注文できるスタイルです。注文した寿司はすぐに厨房で握られ、テーブルに直送されるレーンで提供されます。「回転するお寿司を自分で選べるワクワク感と食の安全性が両立していて素晴らしい」など、好感のコメントがSNSで多く寄せられています。
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これまでSNSでの迷惑動画が回転寿司各社を襲い、さまざまな悪質行為の動画が拡散し一時、回転寿司業界で客離れが起こりました。このような状況下で企業はデジタル技術を駆使して、回転寿司ならではの楽しさをより新しい形へと進化させました。また、デジローはハッシュタグでテーマ別に商品を絞り込める「すしナビ」といった新たな機能も搭載。従来の回転寿司の良さであった、新たな寿司に出合える楽しさや選べる楽しさを再現し、エンタメ性を取り入れることで、より楽しい食事体験を提供したとされています。
引用元:株式会社FOOD & LIFE COMPANIES プレスリリース
現在、凄まじいスピードで進化しているデジタル技術で私たちの食事体験はますます多様化し、充実したものとなっています。デジタル技術の進化により、飲食店は新しい形で楽しさを提供できる一方で、その利用法には慎重な検討が必要です。顧客のプライバシー保護やセキュリティの確保、不適切なコンテンツの制御などが課題となります。食事体験の向上と同時に、安全性やプライバシーの確保にも注意が必要です。
飲食店のデジタル技術の導入においては、これらの懸念に対処しつつ、より良い食事体験を提供するためのバランスが求められます。
本記事では、デジタル技術を駆使した企業の注文手法の事例を通じて、飲食店がデジタル化する際に留意するべきポイントを考察しました。これが店舗運営において役立つ情報となれば幸いです。
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