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インバウンド絶好調の中、飲食店が接客で使える英会話フレーズとは?

2023年10月18日、日本政府観光局(JNTO)は9月の訪日外客数が同月比96.1%の2,184,300人だと発表しました。
(https://www.jnto.go.jp/news/press/20231018_monthly.html)

団体旅行制限による中国人観光客の減少を考慮すると、今後もインバウンドはまだまだ拡大していくことが予想されています。
インバウンドが急増している一方で、観光客にとってコミュニケーション面で不便を感じることが多いのも現状です。

観光庁によって実施された2019年のアンケートによると
(https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001333861.pdf)

約2割の外国人旅行者が「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれないことに困っている」と回答しています。また、日本人の英語力は世界基準で見ると低いと言われており、国別の英語能力を表す指標である「EF EPI英語能力指数」でも日本は115カ国中87位に位置しています。(https://www.efjapan.co.jp/epi/)

インバウンドが絶好調であるのにも関わらず、英語という言語の障壁によって観光客が日本の食文化を十分に楽しめないことはことだと非常に惜しいことです。
そこで本記事では「飲食店が接客で使えるフレーズ」を紹介いたします。

<頻繁に使えるフレーズ>

ご予約されていますか
Do you have a reservation?

相席でもよろしいですか?
Would you mind sharing a table?

ただいま満席です。
We are full right now.

ご注文はお決まりですか?
Are you ready to order?

ご注文をうかがってもいいですか?
May I take your order?

食物アレルギーや特別な食事制限はございますか?
Do you have any food allergies or dietary restrictions?

お皿をお下げしてもよろしいですか?
May I take your plates?

いかがでしたか?お食事はお楽しみいただけましたか?
How was everything? Did you enjoy your meal?

お会計をお願いします。
Bill please!

お会計はご一緒ですか、それとも別々ですか?
Would you like to pay together or separately?

当店をご利用いただき、ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。
Thank you for dining with us. We hope to see you again!

<調理法の説明>

It is “〇〇”で伝えることができます。

  • boiled (茹でています。)
  • grilled (焼いています。)
  • steamed (蒸しています。)
  • fried(揚げています。)
  • roasted (ローストしています。)
  • simmered (煮込んでいます。)
  • marinated (漬け込んでいます。)
  • Smoked (燻しています。)

<日本文化を伝えるフレーズ>

This dish is prepared using ‘UMAMI’, a unique flavor profile central to Japanese cuisine.
(この料理は「うま味」という、日本料理に欠かせない独特の風味を用いて調理されています。)

In Japan, it’s customary to say ‘ITADAKIMASU’ before eating, which expresses gratitude for the meal.
(日本では食事前に「いただきます」と言う習慣があり、それは食事への感謝を表します。)

Our restaurant prides itself on ‘OMOTENASHI’, the Japanese spirit of hospitality.
(当店は「おもてなし」という、日本独特のおもてなしの精神を大切にしています。)

This dish is served with ‘TSUKEMONO’, Japanese pickled vegetables.
(この料理には「漬物」が添えられています。日本の野菜ピクルスみたいなものです。)

In Japan, it’s customary to serve complimentary water or green tea.
(日本では、無料でお水や緑茶を提供するのが一般的です。)

You’ll find condiments like soy sauce and ‘shichimi’ (seven-flavor chili pepper) on the table for seasoning.
(テーブルには、醤油や「七味唐辛子」などの調味料があり、お好みで味付けができます。)

It’s a tradition in Japan to serve a small appetizer called ‘OTOSHI’, which is charged to every customer.
(日本では「お通し」と呼ばれる小さな前菜を提供する習慣があり、すべてのお客様に料金が加算されます。)

Portion sizes in Japan might be smaller than what you’re used to, but they are crafted with great care and attention.
(日本の料理の量はあなたが慣れ親しんだものより小さいかもしれませんが、丁寧に作られています。)

Feel free to use the ‘OSHIBORI’, a wet towel provided for cleaning your hands before eating.
(食事前に手を拭くために提供される湿ったタオル「おしぼり」を自由にお使いください。)

“In Japan, slurping noodles is not considered rude; it’s actually a sign of enjoying your meal.”
(日本では麺をすすることは無礼とは見なされません。それは実際、食事を楽しんでいるサインです。)

これらが飲食店の接客で使える英会話フレーズです。

特に日本文化を伝えるフレーズは日本文化を楽しみにしている観光客にとって嬉しいサービスになること間違いなしです。日本文化を伝えるフレーズは少し長くて覚えにくいかもしれないので、紙に書いて目に留まるところに貼っておくなどしても良いかもしれません。

飲食店との出会いは「一期一会」であり、外国人観光客にとって日本という異国での体験は全てが真新しく一生の思い出となります。そんな一度きりの瞬間を100%満喫してもらうためにも、英語での接客は必須だと思い英語フレーズを紹介させていただきました。

毎日の出会いを大切にし、一人一人に特別な食事体験をもてなす。それが日本で平安時代の茶道から続く「おもてなし精神」であり、他国にはない日本特有の文化です。近い将来A Iやロボットによる英語接客が可能になるかもしれませんが、人による温もりある接客は機械には再現できない価値があります。そんな人間ならでは価値を外国人観光客にも提供するために「英語での接客」をマニュアルに取り入れてみるのも良いかもしれません。英語は外国人と日本人を繋ぐ架け橋であり、万国共通のコミュニケーションツールです。ユネスコ無形文化世界遺産にも認定されるほど素晴らしい日本食文化が英語を通して、世界中に広まっていくことを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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