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ステルスマーケティング規制の影響は?店選びはグルメサイトからGoogleマップへ

2023年10月1日より、ステルスマーケティング(通称:ステマ)が景品表示法違反となりました。
ステルスマーケティングとは広告であることを隠して宣伝する手法のことで、景品表示法によって規制されることで消費者はより合理的に商品やサービスを選択できるようになります。

本記事では、ステルスマーケティングの規制が飲食業界に及ぼす影響と、今後の集客で重要性が高まると考えられる方法について紹介します。

ステマ規制が飲食業界に与える影響は?

ステルスマーケティング規制では、偽の口コミも規制対象です。
飲食業界では、偽口コミがなくなることによりグルメサイトなどが影響を受けると考えられます。

グルメサイトの偽口コミについては、店に対して好意的な口コミを投稿して掲載ランキングを上げる見返りに金銭を受け取る業者が存在したなど、過去に問題も起きています。
今回のステルスマーケティング規制によってこういった事例もなくなり、グルメサイト内での店の評価が健全化されるでしょう。
ただ、若者を中心にユーザーのグルメサイト離れが進んでいるのも事実です。
ある調査では、飲食店選びに使うツールとして「グルメサイト」を「Google」が上回っているとしています。
調査によると、グルメサイト離れの大きな理由は「グルメサイトを信頼できない」「好みの店が掲載されていない」というものです。
横行していた偽口コミなどのステマや、新型コロナウイルス感染拡大時に飲食店がグルメサイト掲載を止めたことなどさまざまな要因が重なり、ユーザーがグルメサイトからGoogleへ店選びのツールを切り替えつつあるようです。
参考:https://www.tablecheck.com/ja/join/about-us/press/ota-survey-2022/

今後の飲食店の集客ではGoogleマップが鍵

Googleでの店選びでは、Google検索はもちろんGoogleマップも利用されているツールの1つです。
Googleマップを使えば、ユーザーは現在地や指定の場所周辺の飲食店を一度に検索できます。
店によっては口コミも投稿されており、公式サイトへのリンクや電話番号の確認なども可能です。
こういった利便性から、グルメサイトに替わる店選びのツールとして支持されているのでしょう。

Googleマップの利用は、飲食店側にとってもメリットがあります。
食べログやぐるなびなどに店の情報を掲載するには月数万円のコストがかかりますが、Googleマップなら無料で自店の情報を公開可能です。
公開した店舗情報にはユーザーが自由に口コミを投稿できるため、ネガティブな口コミを書き込まれるリスクもありますが、誠実に返信することでイメージアップも狙えるでしょう。
逆にステルスマーケティングではない生の声を見られたほうが、ユーザーも安心して店選びの参考にできる可能性もあります。
また、地図上で店を検索できるという利点から、土地勘のない外国人観光客にとってもGoogleマップは便利なツールです。
今後さらに増えると予想されているインバウンド顧客獲得のためにも、Googleマップに自店の情報を掲載し、顧客に口コミを投稿してもらって好循環を作り出す戦略が有効だといえるでしょう。

本記事では、ステルスマーケティング規制が飲食業界に与える影響や、今後の集客の鍵になりそうなツールについて紹介しました。
ステルスマーケティングの規制によって偽口コミなどがなくなり、グルメサイトの情報がより正確なものに健全化されると予想される一方、ユーザーのグルメサイト離れが進んでいます。

ユーザーが店選びに使うツールではGoogleの使用率が上がっており、今後はGoogleマップでの訴求力強化が集客の鍵となると考えられます。
Googleマップへの店舗情報の登録は無料で実施できるため、ユーザーに自店の情報が正確に伝わるように準備しておきましょう。
Googleマップの口コミが充実して好循環が生まれれば、国内の顧客はもちろんインバウンド顧客の獲得にも繋がります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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