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全国展開してほしい「ローカルチェーン店」アンケート 1位は551蓬莱(大阪) 2位には函館のあの企業がランクイン

一定のエリアや顧客を中心に、絶大な支持を受ける「ローカル飲食チェーン」が注目されています。

株式会社CMサイト(代表取締役社長:柴原 誠治)が企画編集する、「ちょっと気になる」を調べたランキングサイト「ランキングー!(https://rankingoo.net/)」は、『全国展開してほしい!ローカルチェーン店人気ランキング』の結果を2023年9月1日に公開しました。(10月5日更新)

【全国展開してほしい!ローカルチェーン店人気ランキング】
URL: https://rankingoo.net/articles/local/02793a
「ランキングー!」では各地方のローカルチェーン店をピックアップし、投票者が「近くにあったらいいのに」または「もっと広まってほしい」と感じる店を調査。全年代の男女(性別回答しないを含む)10,809名にアンケートを行いTOP10を決定しました。

出典元:ランキングー!

 

1位に選ばれたのは、大阪名物“豚まん”でおなじみの「551蓬莱」。2位は函館市を中心に展開しているハンバーガーレストラン「ラッキーピエロ(北海道)」。3位に「シウマイ弁当」が駅弁としても有名な「崎陽軒(神奈川県)」が選ばれています。
2位のラッキーピエロは下記サイトをご覧になれば分かる通り、個性的な取り組みを多数展開しており、「全国ご当地バーガー日本一」にも輝いた店舗です。
https://luckypierrot.jp/

カンブリア宮殿にも取り上げられたことがあり、人気店の枠を超えた、地元に熱愛されるお店です。店舗の内装はまるでアミューズメントパークの中に入ったような雰囲気。店舗ごとにそのデザインは異なり異空間の体験を提供しています。
ハンバーガーの美味しさにこだわるだけではなく、「体にやさしい宣言」と打ち出し子供の成長発育に必要な成分を取り入れたバンズやアミノ酸やクエン酸、ビタミンなどを含んだメニュー開発をしています。そのほかにも「心にやさしい宣言」、「地域にやさしい宣言」、「環境にやさしい宣言」などを打ち出し、それぞれに大変具体的な施策が掲げられています。地産地食と称して、地元の生産者と生活者をつなぐ役割も担っています。

そして、お客様を楽しませるだけではなく、従業員の方も楽しく働いている雰囲気がサイトからだけでも十分に伝わってきます。それを象徴するように、採用ページには「人柄募集」の大きな文字。社是にはこう書かれています。

「人生楽しく明るく笑って生きよう。ほめられる私たちは幸せです。」

ラッキーピエロの魅力という欄には「笑う門には福来たる」と大きく表示されています。
これが人柄募集という一言につながっています。

地域で徹底的に愛されることで全国に知れ渡る。従来は東京進出や全国区という言葉がもてはやされたものでした。しかし今の時代は、このように地域で深く愛されることこそが成功の秘訣であり、楽しい職場を作るための本質的な答えのように感じます。

ラッキーピエロをはじめローカルチェーン店アンケートで上位に入った飲食店は、地域の特産品や名物料理、特徴的な味わいのみならず、愛されるブランド創りをたゆまず続けてきた成果なのではないでしょうか。
 
これらの事例から、飲食店が学べるポイントは次の通りです。

 ローカルフレーバーの活用: 地域限定の名物料理や地元食材を活用したメニューを提供することは、お客様にとって魅力的です。地域独自の味わいや文化を取り入れたメニューは、人々の興味を惹きつけることができます。また、「551蓬莱」のテイクアウトで人気の豚まんと焼売は、豚肉と玉ねぎを使っています。大量の食材をまとめて仕入れることでコストを節約し、同じ商品を一貫して提供できるので食材の無駄がありません。これらはSDGsの観点からも学びが得られます。

独自性の強調: 強い看板商品やサービス、独自体験を打ち出すことで、競合他社との差別化を図ることができます。お店独自のこだわりをアピールポイントとして活用することは集客につながります。業績好調な企業を模倣するのではなく、“自社ならでは”を追求することに愛されるお店のポイントがあるように思います。

顧客の共感を得る: 商品のネーミングや親しみのある広告、宣伝などお客様が共感を抱く要素を提供すると世代を問わず多くのファンを魅了し、リピーターを増やし口コミを広げることができます。

小さなカルチャーショックに出会えるのがローカルチェーン店の醍醐味です。どこへ行っても同じ食べ物しかないよりも、『あの県へ行ったら、これが食べられる』など、顧客のニーズに応えつつ、独自性を持ち、地域社会との結びつきを大切にした飲食店運営が求められています。

今回ランクインしたお店の地域に行かれた際には、是非直接その価値を体験することを推奨いたします。

INBOUND PLUS 編集部

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