キーマンインタビュー
私たちの人材請負事業は作業を請け負うのではなく 店舗の課題を解決し健全な店舗運営へ導くために仕組みづくりから携わります
株式会社インデンエンターテイメント / 鈴木真也様
㈱インデンエンターテイメント(本社:京都市中京区 代表:黒松 高弘)が人材請負事業を9月より開始しました。インデングループはカフェ、らーめん、焼肉、すき焼き、牛料理、韓国料理の6ブランドを展開し飲食店の経営を主軸に拡大してきた企業です。中でも京都嵐山や祇園にあるeX café(イクスカフェ)は、京都らしい古民家風の内装と七輪を使って食べる体験が圧倒的な人気を誇っています。その結果、WebメディアRETRIPの2021年全国人気カフェランキングにおいて全国23万店の中から1位に選んでいただいております。
このような大きな成果だけではなく、もちろん飲食店経営は苦難の連続だったようです。
飲食店経営の大変さと醍醐味の両面を現場で体験してきたノウハウを、業界に貢献したいという想いから請負事業を立ち上げ、ホスピタリティ溢れる人材の提供を目指しているとのことです。
※請負事業とは、飲食店で従業員を雇用する人材紹介とは異なり、雇用はインデンエンターテイメント側で行い、インデンの社員として飲食店側に人材を提供する仕組み。
今回は請負事業の責任者である鈴木様にお話を伺いました。
なぜ、請負事業を手掛けるのか?
それは、「飲食業界を輝く業界にするため」この1点。
(鈴木様)それは、我々が掲げる「飲食業界を輝く業界にする」ということを実現するためです。インデングループは多くの飲食店を経営してきた経験から、飲食店がいかに価値のある場所や時間をお客様に提供しているかという意義や誇りを実感しています。だからこそそこで働く人たちが楽しく、輝いて仕事をすることで更にお客さまにより質の高いおもてなしを提供することにつながると思うのです。
(インタビュアー)インデングループは「MORE CREATIVE! MORE WORLD! クリエイティブで世界を変える」ということをミッションに掲げられていますね。
そのミッションと今回の請負事業はどのようにつながりを持っていますか?
(鈴木様)
今はAIの活用に注目が集まる時代です。DXで業務を効率的にということも声高に言われています。しかし私たちインデンエンターテイメントの人材請負事業は、そんな時代だからこそ“人”に徹底的に焦点を当ててその価値を高めていきたい。そう考えています。飲食業は一瞬一瞬の勝負です。お客様のふとした一瞬の仕草や表情を観察し、先回りしてスムーズ且つ楽しい時間を過ごすことに尽力しなくてはなりません。その現場における一瞬の察知力は人ならではの価値であり、クリエイティブなことだと思います。
インデングループが経営してきた飲食店はどの業態も大変クリエイティブです。古民家のような内装や寺院を改装して、味だけではなく雰囲気も大変重視しています。その中で働く人も同様です。飲食店で働く人は料理や飲み物を運ぶ作業屋ではなく、お客様の時間を内装や料理とともに演出する一人、つまり演者であると捉えています。そのような感性を大切にして、お客様に喜んでいただくこと、これがクリエイティブでありAIには成しえないことだと思っています。
(インタビュアー)鈴木さんご自身はなぜインデンエンターテイメントに入社され、請負事業を手掛けることになったのですか?
飲食業界32年間の経験とインデンの飲食店経営ノウハウの融合
(鈴木様)
私は32年間大手飲食企業で勤めてきました。なぜ長期間に渡って勤めてこれたかというと創業者のフィロソフィに共感していたからです。「日本で一番質の高い飲食企業を創る」、そしてその質の高さとは「社会を明るくするもの」でなくてはならない。この考え方に大変共感し今まで邁進してきました。
32年間を経た今、この経験を業界全体に貢献することに役立てることができないであろうかと思ったのです。そこでインデンエンターテイメントに出会い、同じ想いを持っていると感じ、業界が抱える人手不足という課題を解決するために請負事業を担当することにしました。そしてただ人材を提供するだけではなく、お客様にとっての大切な時間を良好な思い出の時間にしてもらえるようなホスピタリティある人財を提供したいと強く思っています。
(インタビュアー)インデンエンターテイメントならではの請負事業の価値とは何ですか?
(鈴木様)
それは的確な運営力に加えた“クリエイティブな人材”の提供です。これはインデングループのミッションにも掲げられている言葉ですから並々ならぬ想いがあります。スムーズな接客やサーブをすることだけでは我々は不完全であると捉えています。お客様の貴重な想い出の時間をしっかり演出することが出来たか、お客様の心に残るクリエイティブな働き方が出来たかを重視します。
(インタビュアー)それは具体的にはどのように実現するのですか?
(鈴木様)
それはインデンの経営ノウハウと私の32年間の経験を融合させ、マニュアルを作成し、短時間で質の高い人材教育を行いスピーディに飲食店へリソースを提供します。マニュアルのポイントとしては5つあります。
①飲食に携わる者としての誇り・意義の浸透
②自らが率先して動きお客様を楽しませるという自発・連携意識
③基本の徹底(掃除、言葉遣い、時間厳守等)
④円滑なオペレーション(観察力、お客様行動予知力、対応力、コミュニケーション力)
⑤コスト管理スキル・意識
これらを実現するために、インデンエンターテイメントにおける人材採用の高さと入社後の教育体制の確立に力を注いでいます。
(インタビュアー)請負サービスを頼む飲食店側のメリットは何ですか?
(鈴木様)
それは3つあります。
①採用コストメリット:今は正社員を採用するのに100~150万円くらいのコストがかかっているはずです。広告をかけても採用できないとそのコストは増大していくリスクを抱えています。しかし請負サービスであればそのリスクはありません。
②教育コストメリット:自社で雇用すると教育の責務が生じます。人事部や店舗の担当者が時間を割き教育をすることになります。人材は同じタイミングで入社するとは限りませんからその都度教育の時間が取られてしまいます。それを我々インデンは接客の価値と運営力の両立を図る教育を行い人材の提供を行います。
③スピード:採用も教育も時間を要することです。この時間を短縮化することを我々がサポートします。今はインバウンドも急激に回復し人材不足に対する対応が急務です。しかし接客品質が悪くてはお客様はもう一度来店してくれません。品質とスピードの両立を我々のサービスで実現したいと思っています。
(インタビュアー)インデンエンターテイメントにおける人材の確保はどのように行うのですか?
(鈴木様)
他の企業と最も異なる点は人材紹介業も運営している点です。
人材紹介業の方で毎月多数の求職者の応募があり、一人一人面談してお話を伺っていると請負サービスの方で適している人材も出てきます。そのような時には請負サービスを推薦し人材の活用を最大化することができます。
それ以外には大手媒体への広告出稿、専門学校や大学へのアプローチ、長年培ってきた飲食店関係者とのつながりから紹介を仰ぐなど多角的に対策をしています。
(インタビュアー)人材が飲食店で稼働した後のフォローは何かありますか?
(鈴木様)
はい、私たちは“一人一人が主役”だと捉えています。一人一人の人生があり、その一人一人が飲食店で一人一人のお客様を喜ばせる楽しさの連鎖だと思っています。その為には店舗が働きだした後ことが大切です。定期面談をするのはもちろんのこと、毎週ラフなコミュニケーションが取れるようにチームを構成し労働環境の整備を行います。理想は毎日全員と必ずコミュニケーションを図り、品質の向上と継続性を実現していきたいと思っています。
今回のインタビューは以上となります。人材不足が深刻な飲食業界において、請負サービスを是非有効に活用していただきたく記事としました。
皆さまのお役に立てれば幸いです。
請負サービスの詳細は下記をご覧ください。お問合せがある方は下記までお願いいたします。
連絡先担当:鈴木 Mail:suzuki@cook-chef.info Tel:080-7382-3890