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競合のお店が行くことを薦めるほどのお店 京都の五十棲

これはある人の実体験です。京都に旅行し、先斗町(ぽんとちょう)付近を歩きながら食事をするお店を探していました。大通りから路地に入ったところ、お店の方が表に出ていて声をかけてきました。どのお店がよいか分からず早くお店に入りたかったのでその人の話を聞いてそのままそのお店に入ろうと思っていました。するとそのお店の人からこう言われました。「そこの五十棲というお店に行ったことはありますか?」と。「ありません」と答えるとなんとこう言われたそうです。「でしたらまずは五十棲に行ってみてください、本当に美味しいですから。私たちも早めにお店が終わったら五十棲に駆け込んで飲みに行くくらい本当に美味しいですよ」と。目の前にあるお店ですから競合店に位置するお店です。そうであるのに競合のお店の人が「うちのお店ではなくあちらにまずは行くことが良い思い出になりますよ」、と薦めるなど聞いたことがありません。
そのお店がこちらの京都河原町通り四条にある「五十棲(http://isozumi.isozumi.jp/)」です。その人はその時本当に薦められるがままに五十棲に行き、その後京都を訪れるときには必ず五十棲に行くほどファンになっています。

同店を展開する五十家グループは「FIRM TO TABLE~畑から皆さまのテーブルの上へ~」と題して、この言葉を実現する取り組みを行っています。自社が運営する農園から毎朝収穫される新鮮な野菜や近隣の農家さんからご協力いただき、専任のスタッフが厳選した野菜を鮮度を損なうことなくお店に直送しているのです。届けられた野菜は店舗のスタッフがすぐさま調理しそのままお客様のテーブルの上へ、という流れを実現しています。
ホームページにはこう書かれています。
「五十家グループでしか味わうことのできないほんとうに美味しい採れたばかりの京都の野菜で喜んで頂くことを日々追求しています。」
五十家グループでしか味わうことのできないほんとうの美味しい採れたばかりの京都の野菜、このフレーズが本当なのかどうかはお店に行かれたら分かるはずです。
おでんや煮物、焼き物、スウィーツでその野菜を堪能させてくれます。野菜の美味しさが1ランクも2ランクも上であることが分かるはずです。
もちろん季節によってメニューは変わりますから季節野菜が楽しめます。安納芋をスウィーツにされたメニューはなんとも言えない甘味と香ばしさがあり、「あの安納芋のメニューは今はありますか」と聞く人がお客様もいるそうです。野菜を主体にしたお店はえてして、健康志向を打ち出して薄味になり、「健康によいのは分かるけれど、味がちょっと物足りない、、、」というお店は多いものです。しかし五十棲はお肉や野菜、豆腐などとも合わせ、塩や調味料、焼き方・煮方にも随所にこだわりがあるのが伝わってきます。


店舗の内装は古き趣のある木の室来(しつらい)でどこかほっとさせてくれる空間です。美味しさのみならず、他のお店の方にも大変参考になる点がもうひとつあります。
それがお店のスタッフの方々が楽しそうに働いているということです。「お客様第一で、お客様のために、お客様目線で」というような言葉はよく聞きます。しかしそう掲げているお店のスタッフが事務的にテキパキ働き、お客様に不便なく帰ってもらうことが主になっていて、スタッフが楽しそうに、その仕事が好きでしているのが伝わってくるというのはなかなかないことです。五十棲のスタッフからはそれを感じる部分があります。料理を楽しみ、接客を楽しみ、五十棲で仲間とともに働いていることを楽しんでいるように感じるのです。それはひとつひとつの所作に現われ、一瞬の表情や言葉の明るいトーン、歩き方で伝わってきます。
このように、味、空間、人が三位一体になって心地よい時間を過ごしてお店を出るから、また五十棲に来ようと頭に残るようになるのです。
京都に訪れる際には是非五十棲へ行かれることをおススメいたします。

 

五十家グループ HPより写真引用

INBOUND PLUS 編集部

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