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地産他消?大人気飲食店の新しいビジネスモデルとは?

地産地消は昔から受け継がれている言葉であり、地産地消を売りにしている飲食店もたくさんあります。農林水産省(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2302/spe1_01.html)
のデータによると1965年度には73%だった食料自給率が38%まで減少しており、農業者数や農地面積も年々減っていることが確認できます。食料自給率が減っている日本において地産地消は食の安全性や地域文化の活性化などの観点からも重要なテーマでしょう。一方で最近では他産地消のようなテーマも人気があります。本記事では地産他消と他産他消を用いている飲食店を紹介します。

地産地消をテーマにしている飲食店として「レヴォ」(https://levo.toyama.jp/restaurant/)が挙げられます。同店では富山の野菜やもちろん、ジビエ料理に用いるキジやイノシシなども富山県で調達しています。山奥の集落に立地しているのにも関わらず、全国から客が殺到しており、予約は半年待ちだと言われています。大泉洋さんが超おすすめのレストランとしてテレビで紹介されており、芸能人にも人気の飲食店です。

地産地消が重要視される中、「地産他消」を取り入れた飲食店も多く存在します。
「鳥森百薬」(https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13225528/) では「太閤 分家 禅閤」のから揚げや、『餃子の宝永』の餃子、まぐろ問屋『石司』のマグロのばくだんといった全国の名店メニューを取り入れて提供しています。自家製料理も提供しており、ユニークなコンセプトのお店として東京で大ヒットしています。ホリエモンも絶賛する飲食店となっています。(https://www.youtube.com/watch?v=K7iJARZ1aUs)

「わらやき屋」(https://www.dd-holdings.jp/brands/warayakiya/)ではオーダー率ほぼ100%のかつおの塩たたきや厚切り牛タンなど高知県の食材を提供しており、他県の名物を味わえる藁焼き専門店となっています。

「のど黒屋」でも(http://www.ichirokudo.com/shop/nodoguroya) 地方でとれたノドグロを心ゆくまで堪能できる専門店となっており、お造りから煮付けまで幅広い調理方法で味わうことができます。都内でノドグロを食べたいならぜひ行ってみてください。

地産地消も昔から伝わる教えですが、飲食店においてはある一定地域に絞ってその土地の食材の価値に強く焦点を当てた「地産他消」の考え方を活用するのも一つの方法でしょう。ポイントは総花的に様々なエリアのベーシックなメニューをそろえるのではなく、象徴的で希少性のあるメニューを取り入れることです。地産地消で地元の人をターゲットにするのではなく、地域で取れる食品を需要のある他の場所で提供することでより広い人をターゲットにできるでしょう。

地方のキラリと光る食材やメニューを取り入れ自店の個性にすることには十分に検討の価値があると思われます。

今回は地産地消、地産他消について紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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