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1日70食限定!全国でヒットしているアジフライ専門店とは?

今、全国でアジフライブームがきている。アジの漁獲量が多い福岡を拠点にアジフライ専門店が全国で続々生まれています。なぜ居酒屋の定番メニューであるアジフライがここまで広がっているのか考察してみましょう。

まず、アジフライブームは福岡から始まりました。福岡のアジフライセンターおむこさん(https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40053958/)ではアジフライ定食を1日70食限定の税込価格880円で提供しています。この、価格良し味良しのアジフライがTikTokなどのSNSで広がり、アジフライブームを生み出しました。福岡だけではなく、東京練馬の「アジ好きですか?(https://www.ajisukidesuka.com/)」や東京市ヶ谷の「トーキョーアジフライ(https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130904/13269930/)」など全国にアジフライ専門店が増えており、今後の拡大に注目が集まります。

アジフライのブームの理由として考えられるのは、ハンバーグ専門店や唐揚げ専門店はあるがアジフライ専門店はなかった点と、定食の定番・主役のひとつであったこと、そして少し懐かしさや素朴さを醸し出すアジフライならではのイメージが影響しているのではないかと予想します。
飲食店経営において、焼肉や寿司など、市場規模が大きい業態を選ぶ傾向にありますが、少しニッチな業界を選び、素朴なメニューに特化した専門店を作ることで、アジフライのようなブームを生み出す食材は多くあることでしょう。東京東銀座にある韓国の家庭料理「プゴク」の専門店である「たらちゃん(https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13266250/)もメニューはプゴク1品の専門店で、全国ネットのテレビで取り上げられるほど話題を集めています。プゴクは干し鱈を煮込んだスープで、あっさりした味わいながら栄養はたっぷりで、別名“美肌のスープ”とも呼ばれています。二日酔いや風邪気味の体にもおすすめだそうです。見た目の派手さや皆がメイン食材とイメージづいているものではなく、身近で素朴でシンプル、だけど美味しく、どこかほっとする気分にさせてくれる。そんなメニューが今の消費者に響くポイントのひとつなのではないでしょうか。

素朴なメニューを店の看板メニューとして売り出していくのも繁盛する飲食店を経営していく上で、一つの戦略になるかもしれません。
総花的、オーソドックスな品揃えでは大手企業にかないませんし、低価格勝負になると利益が出づらくなってしまいます。
1品突出した象徴的メニューを作り、それが口コミや取材につながり、広告費ゼロ円で認知拡大していくことにもつながります。

他社が用意しているものを自分たちもラインナップするのではなく、世の中にないものこそにビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。
ただし、あまりにニッチなものを選び過ぎると失敗するリスクもありますから、アジフライやプゴクのように日常で皆に親しまれているものにヒントが隠れているように思います。
あのお店といえばあの一品!と強烈にお客様の脳裏に焼き付くようなメニュー開発の良例として今回はアジフライ専門店をご紹介させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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