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従業員満足度を最大化! インセンティブ制度導入と労働環境改善で一気に前進-ブルームダイニングサービス-

愛知県名古屋市を中心に主力ブランドである「がブリチキン。」のほか複数の業態(直営32店・FC35店舗・海外3店舗 2023年5月現在)を展開する株式会社ブルームダイニングサービス。「がブリチキン。」は、今年、国際品質評価機関「モンドセレクション」にて、外販商品「かけるチキン。にんにく醤油仕立て」が金賞を受賞し品質が高く評価されました。更に、「第14回 からあげグランプリ(R)  中日本しょうゆダレ部門」において創業時から12年連続で金賞を受賞されています

創業者から2021年に経営のバトンを引き継いだ代表取締役社長:杉村 明紀様に企業の想いや飲食店が抱える問題についてお話をうかがいました。

今回の取材で同社の取り組みには4つのポイントがありました。
この4つのポイントの詳細はインタビューの模様をご覧いただければと思います。


 

1.主力ブランド「がブリチキン。」をマルチブランド化にして認知拡大を図る
・物販や外販事業の展開を通じて「がブリチキン。」をマルチブランドにする戦略・外食、内食、中食という三つのセグメントで人々の食シーン全般で事業を展開し認知拡大

2.ES(Employee Satisfaction=従業員の満足度)を強化 
・インセンティブ制度の導入や有給休暇を取るよう促す取り組みなど労働環境の改善
・「関わる」をキーワードに研修会や懇親会を開催し社員とのコミュニケーションを通じて、会社全体の成長につながるプランを実行

3.従業員の採用や労働環境の改善  
・採用や労働環境の改善策として外国人雇用、リファラル制度の強化
・人事部を含めて社員に有給休暇を取るよう促す取り組み
・求める人材として経営理念に共感し、人との関わりを大切にする素直な人材を継続的に採用

4.目標達成に向けた努力と成果を評価  
・MBO(目標管理制度)を導入し目標を明確に設定し業績に基づいて評価を実施
「成果を出している社員の報酬を上げる」という仕組みを強化


幸せの花を咲かせる取り組み

―経営理念「関わるすべての人、すべての街に幸せの花を咲かせる。」はどのような思いで掲げられていますか?

(杉村社長)
創業者が掲げた経営理念を引き継ぎ、従業員や地域、お客様の幸せを大切に考えています。私たちは、当社で働く従業員や取引先様、来店されるお客様が幸せを感じられるよう、全力で取り組んでいます。このため、私たちは「幸せの花を咲かせる」というキーワードを使用しています。私たちの取り組みが人々の人生に良いきっかけを与え、幸せな未来を実現できるよう、今後も力を尽くしていきたいと考えています。

―主力ブランドある「がブリチキン。」が全国でも大人気ですね。事業を発展させるためにどのようなことに注力してこられましたか?

(杉村社長)
当社は、「がブリチキン。」ブランドを12年間ブランディングしながら認知を上げ、店舗展開しています。ほかにも物販や外販事業を展開しており、それらをリンクさせて「がブリチキン。」をマルチなブランドにしていくことを戦略として掲げています。

また、外食、内食、中食という三つのセグメントを押さえることも重要と考えており、店舗展開においては、創業地である名古屋を中心に関東、関西といった大都市に展開すことを目指しています。

ESにフォーカス!
コミュニケーションを通じて、会社の成長を促す

―従業員の方が自社に誇りを持つために、どのような取り組みをされていますか?

(杉村社長)
現在、ES(従業員の満足度)にフォーカスした計画を立てています具体的には営業社員からの意見を取り入れてインセンティブ制度の導入や労働環境の改善を検討しています。また、社内のコミュニケーションを促進するために、外部講師を招いて研修会や懇親会を開催するなど、社員との関わりを深めることにも力を入れています。私たちは関わる」というキーワードを大切にしており、社員とのコミュニケーションを通じて、会社全体の成長に繋がるプランを実行していくつもりです。

―労働環境は具体的にどういうところを改善されましたか?

(杉村社長)
現在、人手不足により店舗で有給休暇を消化できない社員もいるため、会社全体で積極的に有給休暇を取るよう社員に促す取り組みを行っています。しかし、人手不足が抜本的に解決されなければ労働環境の改善につながらないため、外国人採用に注力していきたいと考えています。また、リファラル採用も強化しています。さらに社員からのご紹介だけでなく社外からの紹介も受け付け対応しています。

人材不足の背景には、労働環境や待遇の問題

―コロナが収束をみせインバウンド需要も重なり、外食産業が盛況になる中で人材不足が問題となっています。具体的にどのような改善策を行い、この問題に取り組まれていますか?

(杉村社長)
選択肢としてDX化(デジタル技術の浸透)を進めることも考えなくてはなりませんが、働く人達がDX導入を楽しくないと感じたら、定着しない矛盾が生じてしまいます。ですからDX化だけでなく、人事評価制度や採用制度も含めて、様々な改善が必要です。また、日本の人口が減っている現状では、労働力不足を外国人雇用も含めて人員を補う必要があります。

―御社ではどのような人材が求められていますか?

(杉村社長)
当社は二次面接のあと、最終面接を私が対応しております。応募者の会社への興味を確認するため、経営理念に共感しているかどうかを確認します。また、「関わる」という価値観が重要であり、大事な部分として捉えて働いてくれるかどうか、チームワークを大切にできるかを確認しています。採用にあたっては、スキルは後から身につけることができますので人と関わることが好きで素直な人を採用しています。

―従業員のスキルアップのための教育制度と評価制度について、どのような取り組みをされていますか?

(杉村社長)
店舗オペレーションについて、業態ごとにSOP(作業手順書)があり、管理職のメンバーが指導にあたりチェックしています。また、評価制度についてはMBO(目標管理制度)を導入しています。目標を明確に設定し、業績に基づいて評価する制度です。会社の予算を各部署に分配し、各部署はその予算を元に売上目標を設定します。そして、売上目標に対して社員はそれぞれ目標や課題を設定します。社員は自分が設定した目標や課題を達成するために努力し、その成果が評価されます。「成果を出している社員の報酬を上げる」という仕組みになるMBOは、大手企業でも導入される手法で、曖昧な評価を改善するために活用されており、MBOは私の前職でも活用していて非常に有効であったため、私の就任時から始めた経緯があります。

未来への展望

 ―「つなぐ」という観点から事業をどのように未来につないでいきたいと思われますか?

(杉村社長)
私は、ブルームで働く社員の方々が、当社で働くことを誇りに思えるような、家族や友人にも自慢できるような魅力的な会社になって欲しいと思っています。そのためにも、現在の商品開発能力の高さや、社員の方の素晴らしい人格形成などの強みを生かしていくことが大切です。そして、「がブリチキン。」のブランドをさらに多くの人に広め、魅了し続けることを目指します。今後の3年間で約100店舗の新規出店計画を立てています。また、海外出店も視野に入れていきたいと考えています。当社の成長に貢献してくださる従業員の方々と一緒に、当社をより魅力的な会社にしていきたいと思っています。

 

店舗情報:名古屋みなとアクルス店(代表店舗)/   愛知県名古屋市港区港明2丁目3−2 ららぽーとみなとアクルス 1F

 

写真提供: 株式会社ブルームダイニングサービス  /  取材、執筆:秋山直子

INBOUND PLUS 編集部

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