キーマンインタビュー
累計4000本以上の「日本」のニュースと累計2万以上の商品をPRしてきた 「Tokyo Otaku Mode」が辿り着いた「日本の情緒」を翻訳するスキームとは?
翻訳サービス「TokyoOtakuMode」
「Tokyo Otaku Mode」という社名を聞くと、オタク系のサービスを展開していて、うちのサービスには関係ないと思われる方も少なくないかもしれません。しかし、同社事業開発室の黒宮様からサービス設計のお話を聞いて、他社サービスとの明確な違いなど、その考え抜かれたサービス設計に非常に強い興味と、サービスのクオリティの高さを感じました。
実際に、「Tokyo Otaku Mode」様の翻訳サービスは、大手出版社や読売新聞、伊藤忠グループなどの大手企業へ提供している実績もあり、高い信頼を得ているとのお話でした。
翻訳に入るまでの「丁寧なヒアリング」と「要件定義」
「Tokyo Otaku Mode」様の翻訳サービスのもっとも特徴的なポイントは、翻訳作業に入るまでの営業スタッフによる「丁寧なヒアリング」と「要件定義」です。翻訳された文章を読むターゲット像から、どのような表現をするべきなのか、クライアントの要望を聞きながら、クライアントのビジネスを理解した上で要件定義を行い、実際の翻訳業務に入るそのワークフローは、同様の価格設定の他社サービスとは一線を画すサービスという印象を受けました。
高品質なクオリティを一定して提供できるスキーム
次に特徴的なポイントは、長年の自社メディアの運用で培ってきた、ターゲット先の文化に合わせて内容をチェックする「カルチャライズチェック」と、ストーリーの前後関係や伝えたいことが伝わる文脈になっているかをチェックする「文脈チェック」です。社内には創業当初からの外国人スタッフや英語力の高い日本人スタッフが多数在籍し、お互いの得意分野などを熟知した上で仕事を振り分けているとのこと。そして、「Tokyo Otaku Mode」様の最大の強みは、外国人スタッフが行った翻訳を、高い英語レベルを誇る日本人スタッフがチェックする「クロスチェック」を行うことで、スタッフ個人のスキルや感覚に依存することなく、どの分野や業界の翻訳でも一定した高品質なクオリティを担保できることです。実際に大手出版社の大量の翻訳作業でも、一定した品質を担保できることが高い信頼を得ているとのお話でした。
マンガ翻訳と動画翻訳とは?
これまで多くのオタク文化を海外に配信してきた「Tokyo Otaku Mode」様だからこそできるサービスとして、「テキスト翻訳」以外に「マンガ翻訳」と「動画翻訳」があります。オタク文化に精通したスタッフが、翻訳だけではなく、吹き出し部分のセリフの改行位置にまでこだわります。そして通常は、翻訳作業と写植作業は別会社に発注するところを、「Tokyo Otaku Mode」様は、写植作業まで対応できるので、発注先の管理の軽減にも繋がります。動画も同じく、翻訳作業だけではなく、動画編集まで対応できるそうです。社内のみでこれだけの作業を一気通貫出来る翻訳企業はとても珍しいことです。
高品質なサービスを低コストで提供できる理由
ここまでのサービス内容を低コストで提供できる理由を、黒宮様は、「熟練した翻訳チームだからできるスピードにある」と説明。「これまで多くの日本文化や商品情報を理解し翻訳してきたスタッフと、長く在籍するスタッフ同士の無駄のない効率化された連携力があるからこそ可能になるスピードです。」これにより、一定時間で翻訳できる量も増え、最終的に低コストを実現できるとのことでした。
(左)事業開発室 黒宮様(右)翻訳事業部 萩野様
インバウンドプラス編集部より
2012年よりオタク文化を配信してきた「Tokyo Otaku Mode」様。
その経験とスキルを活かした新しい翻訳サービスの形を追求されているサービスモデルには大きな期待を感じました。これから更に増え続ける多言語化の要望の中で、「翻訳すると情緒が失われやすい」と言われる日本語を高い品質で翻訳したい自治体様や企業様にオススメのサービスです。