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とうとう2019年超え 訪日外客数速報(2023年10月)

JNTO(日本政府観光局)の2023年11月15日の発表によると、10月の訪日外客数は2,516,500人で2019年同月を超えました。

新型コロナウイルス感染拡大前の数値を超えたのははじめてで、かつての賑わいが戻っていることを示唆しています。

本記事では、2023年11月15日時点までの訪日外客数について、国別の回復傾向などを解説します。

10月の訪日外客数は2,516,500人で2019年同月比超え

JNTO(日本政府観光局)によると2023年10月の訪日外客数は2,516,500人となり、2019年同月の2,496,568人を超えました。

2023年は1月から着々と回復していた訪日外客数はついに2019年同月比100%に達し、以前の賑わいを取り戻しつつあります。

国別では東南アジア・豪州・欧米などの地域の増加が顕著

国別の訪日外客数2019年同月比を見ると、シンガポール(131%)・インドネシア(118%)といった東南アジアやオーストラリア(120%)、アメリア(138%)・カナダ(137%)・メキシコ(169%)・ドイツ(18%)といった欧米からの訪日客数が大きく増加しています。

いずれも直行便数の回復などが主な要因ですが、東南アジアやオーストラリア、アメリカなどからの旅客数増加は紅葉シーズンの訪日需要なども影響しているとみられています。

なお、数値上は大幅に回復しているように見える韓国からの訪日客数は、2019年の日韓関係悪化が影響しているため注意が必要です。

反対に、数値上は回復傾向がみられないイギリスに関しては、2019年のラグビーW杯日本開催により訪日客数が大幅に増加していたことが影響しています。

中国の訪日客数は回復傾向ではあるものの依然低い状態が続く

順調に訪日外客数が回復している中、中国からの訪日客数は2019年同月比で35%に止まっています。

中国では8月10日に海外団体旅行規制が緩和されましたが、訪日客数の回復は鈍化傾向です。

ただし、航空便は増便や復便されている路線もあるため、中国からの訪日客数回復は今後も注視が必要だといえるでしょう。

その他には、情勢が不安定なロシア・中東エリアからの外客数の回復率も低い状態が続いています。

訪日外客数は順調に回復中。インバウンド需要への対応準備を

一部の国やエリアを除き、訪日外客数は新型コロナウイルス感染拡大前の水準以上まで回復しており、活気を取り戻しています。

一部の国からの旅客数は10月として過去最高を記録していることからも、2024年にはこれまでよりも多くの訪日外客数が見込まれる可能性もあるでしょう。

政府も引き続き、「持続可能な観光」や「地方誘客促進」に向けて訪日旅行プロモーションに取り組むようです。

増えるインバウンド需要に対応するために、外国人観光客に楽しんでもらえるサービスを準備しましょう。

INBOUND PLUS 編集部

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