訪日外国人旅行者数は、2019年に過去最高の3,188万人を記録しました。しかし、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で大幅に減少し、2021年も回復は鈍い状況でした。一方で、政府は2025年までに外国人旅行者数を6,000万人に増やすという目標を掲げています。コロナ禍からの回復と、さらなる観光立国の実現に向けて、様々な取り組みが進められています。
本記事では、日本インバウンドの現状と施策、そして今後の展望について紹介します。
日本インバウンドの現状
2019年の過去最高を記録した訪日外国人旅行者数は、2020年には86.0%減の432万人にまで落ち込みました。2021年も1,317万人と、コロナ以前の水準には戻っていません。訪日外国人旅行者の国籍別では、2019年は中国が約30%を占めていましたが、2020年以降は大幅に減少しました。
一方で、韓国や台湾、アメリカからの訪問客が相対的に多くなっています。宿泊地別では東京が依然として人気ですが、地方部への分散も進みつつあります。また、訪問目的は「観光」が中心ですが、「ビジネス」目的の旅行者も増加傾向にあります。
このように、コロナ禍でインバウンド市場は大きな影響を受けましたが、徐々に回復の兆しも見えてきています。
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インバウンド施策
政府は、2025年までに外国人旅行者数を6,000万人に増やすという目標を掲げています。これを実現するため、さまざまな取り組みが行われています。
受入環境の整備
訪日外国人旅行者の受け入れ環境を整備するため、多言語対応や無料Wi-Fi環境の整備、クレジットカード決済の普及など、インフラの整備が進められています。また、観光案内所の拡充や空港・駅などでの外国人旅行者向けのサービス向上にも取り組んでいます。
プロモーションの強化
インバウンドを促進するため、海外でのプロモーション活動も積極的に行われています。各国の旅行需要に合わせた魅力的な情報発信やSNSを活用した発信力の強化、MICE(企業などの会議・報奨・学会・展示会)の誘致など様々な施策が展開されています。
観光資源の磨き上げ
日本の魅力的な観光資源を磨き上げ、外国人旅行者の満足度向上につなげる取り組みもあります。例えば、世界遺産の保護・活用、文化財の修復、地域の魅力的な観光メニューの開発など、観光客目線での取り組みが進められています。
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今後の日本インバウンドの展望
2025年に外国人旅行者数6,000万人を目指すという政府の目標に向けて、さまざまな取り組みが行われていくことが期待されます。特に、国内外の感染症対策をしっかりと行いながら、外国人旅行者の受け入れ体制を整備することが重要でしょう。
また、デジタル技術の活用による利便性向上や持続可能な観光地づくりなども必要不可欠です。ターゲットとなる国・地域の特性に合わせたプロモーション活動や地域の魅力ある観光資源の磨き上げなど、多角的な施策の推進が求められるでしょう。
2025年に向けて、政府と地方自治体、そして観光関連企業が一丸となって取り組むことでインバウンド観光の回復と発展につながっていくことが期待されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。