~目次~
1.フードデリバリーが常識の時代
2.フードデリバリー事例
a.空からスタバ!?
b.世界で話題のゴーストキッチンとは
c.ドライバーすらいらない自動配送ロボット
3.デリバリーシステムで人手不足解消
フードデリバリーが常識の時代
近年、デジタル技術の急速な進展により、デリバリーシステムが大きく進化しています。各国で導入されている先進的な事例をいくつかご紹介します。
フードデリバリー事例
・空からスタバ!?
中国のフードデリバリー業界をリードする「美団(Meituan)」は、上海市楊浦区にて、画期的なドローン配送サービスを開始しました。新たに開設されたルートは、「黄興公園」と繁華街「五角場」を結び、スターバックスのドリンクなどを空から届けます。ドローンは最長で約2キロメートルの距離を、わずか10分で飛行。交通渋滞に左右されず、迅速かつ効率的な配送が実現しました。これにより、注文から配達までの時間が大幅に短縮され、ユーザー体験が向上しています。
・世界で話題のゴーストキッチンとは
店舗を持たず、デリバリー専用で運営される飲食業態「ゴーストキッチン」も注目されています。日本では、「ゴーストレストラン研究所」が2019年1月に設立され、わずか1年で7つのブランドを立ち上げ、100万坪の調理スペースを運営しています。この企業は、わずか5坪のビル2階のキッチンで月商500万円を上げるなど、驚異的な効率を誇ります。ゴーストキッチンの利点は、店舗維持コストを抑えつつ、多様なメニューを迅速に提供できる点です。これにより、低価格かつ高品質なデリバリーを可能にしています。
・ドライバーすらいらない自動配送ロボット
日本でも革新的なデリバリーシステムが登場しています。楽天、パナソニックHD、西友の3社は、自動配送ロボットを共同開発。「西友つくば竹園店」での運用が始まり、生鮮食品や冷凍食品、お弁当など2,000種類以上の商品が、手数料110円(税込)で注文できます。専用サイトを通じて、ロボットの現在地や到着予定時刻を確認でき、到着時には自動音声やSMSで通知される仕組みです。これにより、ラストワンマイル(※)の物流効率が向上し、特に高齢化が進む日本社会での人手不足の解決策として期待されています。
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デリバリーシステムで人手不足解消
これらの事例が示すように、デリバリー技術の進化は、従来よりも迅速かつ低コスト、そして正確な配送を可能にしています。ドローンや自動配送ロボットの導入は、配送時間の短縮と人件費の削減を両立させ、消費者にとっても利便性の向上につながっています。
特に、少子高齢化が進む日本では、人手不足が深刻な社会課題です。しかし、これらの自動化技術や新しいビジネスモデルの活用により、労働力不足を補いながら、効率的な物流ネットワークを構築することが期待されています。例えば、美団のドローン配送は都市部の混雑した道路状況を回避し、迅速な配達を実現。また、楽天の自動配送ロボットは、特に高齢者や移動が困難な人々にとって利便性の高いサービスとなるでしょう。
デリバリーシステムの進化は、単なる便利さを提供するだけでなく、新しい生活様式を支える基盤となりつつあります。今後も、これらの技術革新が持続可能な社会の実現に寄与し、私たちの暮らしをさらに豊かにしていくことでしょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました
※ラストワンマイル・・・お客様に商品やサービスが届くまでの最後の接点のこと
参考文献
海外の実態から読みとくフードデリバリー業界のトレンド | RouteX Inc.
スタバのコーヒー、ドローンで出前。中国フードデリバリー大手、上海の公園への配送開始 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア
デリバリー専用店舗「ゴーストキッチン」の台頭とその未来 | 株式会社クールランド
楽天、パナソニックHDおよび西友、自動配送ロボット(UGV)を活用した配送サービスをつくば市内で提供開始 | 楽天グループ株式会社