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インバウンドのメッカ「浅草」の中心で
インバウンドの課題を解決する「Samurai Hostel」

 今年7月、世界最大の宿泊予約サイト「Booking.com」より、旅館・ホステル部門の中で最も実績が高かった施設として表彰されるなど、海外からの人気が急上昇している「Samurai Hostel(旧ENAKA浅草セントラルホステル」の 秋廣 重信 代表に、同社が手掛けるインバウンド事業について、お話を伺ってきました。

積み上げてきた確かなキャリアと偶然の追い風が重なり、「Samurai Hostel」は始まりました。

Samurai Hostelの始まりについてお聞かせください。

 もともと私は、銀行マンから不動産業界とキャリアを積み、その後に留学をしようと思ったのですが、それよりも外国人を迎える商売をした方が面白いのでは?と思い、外国人が多く利用しているホテルに就職しました。そのホテルで運良く、ホテルの開業準備室に配属され、ホテルをゼロから立ち上げ、オペレーションなどの運用の構築までを経験しました。そこで自分でこのようなホテルビジネスを手掛けてみたいという想いが強くわいてきて、どのような宿泊施設を作るか考えていた時に、学生時代の旅先で泊まっていたドミトリーやゲストハウスみたいなものであれば実現可能性があるのでは?と思いました。事業収支を計算したところ、具体的なサービスのイメージが見えてきたので、銀行マンや不動産時代の知識とネットワークを駆使して立ち上げの準備を始めました。そして、物件を探している時に、浅草のど真ん中という最高の立地に、この物件を見つけたので、「これはもうやるしかない」と覚悟を決めたのが「Samurai Hostel」の始まりです。ちょうどそのタイミングで2020年の東京五輪開催が決定したことも大きな追い風になりました。

「Samurai Hostel(旧ENAKA浅草セントラルホステル」の外観。
1階にあるラウンジ。
ラウンジにある囲炉裏。

ハラル・ビーガン対応しているラーメンが少ないという現実。「Samurai Ramen」に出会い、ホステルでの販売を決意!

「Booking.com」に表彰されるなど宿泊業が順調な中で、その他の事業を開始されようとしている経緯は?

 おかげさまで、宿泊業の方は東京都内のホステルの中で、トップクラスの評価を受けるとこまできました。ただ、ホステルを運営する中で、日本のインバウンドにおける課題がいくつか見えてきました。その課題に対して、自分たちも何かできないかと考えていた時に、出会ったのが「Samurai Ramen」でした。

 「Ramen」は欧米でもアジアでも共通言語で通じます。どこどこの「Ramen」が食べたいという目的を持って来られる外国人観光客も多いようです。海外に出店している店舗の日本の本場の味を食べたいというニーズが高いみたいですね。ただ、このように「Ramen」人気が高い中でも、まだ日本にはハラル対応やビーガン対応しているラーメン屋が少なく、全世界的に見ると、日本の「Ramen」を食べることができない外国人観光客が多いという事実を知りました。

 そんな時に、とんこつではないですが、博多ラーメンのような味がする「Samurai Ramen」に出会い、最初に食べた時に、こんな美味しい味がハラル対応した動物性の食材なしで再現できるのかと思い、衝撃を受けました。すぐに「Samurai Ramen」の開発をしている株式会社Funfairの白澤さんにお願いをし、試験的に屋台で「Samurai Ramen」を提供しました。想像以上に外国人観光客に好評だったので、さまざまな国籍や宗教の人々が集まる弊ホステルだからこそ、さまざまな宗教による食事制限がある方やベジタリアンの方でも食べることができるラーメンを販売・提供することに意味があると思い、いっそ店舗を作ってしまおうということで、ホステルの1階をラーメン屋に改装することを決めました。(2018年9月開業予定)

【Samurai Ramenとは?】
ノンアニマル・ノンアルコール(豚骨や鶏ガラ、魚介などの動物由来成分とアルコールを不使用)はそのままで、第2世代のSamurai Ramen UMAMIは化学調味料・合成着色料・香料・保存料を排除し、「宗教や慣習を超える」というコンセプトをより際立たせるニューバージョンに生まれ変わりました。ムスリムやヴィーガン・ベジタリアンにもおすすめ。
HP:https://samurai-ramen.jp/

「Samurai Hostel」を拠点に、インバウンドの課題を解決していく

その他に考えられているソリューションは?

 現在、日本は外国人観光客が増え、インバウンドが盛り上がっていますが、増えることによる「混雑」という課題も見えてきました。京都では、大きな社会問題になっていますが、大きな荷物を持って観光する外国人観光客の方が増えることにより、街中もバスや電車の交通機関の中でも「混雑」が生まれています。チェックアウトの後に、重い大きな荷物を持って空港に向かうお客様の姿を見て、もっと効率的に有意義に観光してもらうことはできないかと考え、現在は、その課題を解決するソリューションを企画・開発中です。その他にもWi-Fiを活用したECサイトの立ち上げの話なども進めているところです。

 浅草の好立地にある、さまざまな国籍や宗教の人々が集まる「Samurai Hostel」を拠点に、これからも日本に訪れる外国人観光客のために、まだ残っているインバウンドの課題を一つひとつ解決していくことの一役を担えたらと思います。

インバウンドプラス編集部より

 取材中も多くの外国人観光客がラウンジで長い時間コミュニケーション取ったり、Wi-Fiを繋いで、スマホやタブレットを触っている姿があった。改めてホステルという場所は、外国人の滞在時間が長いロケーションであることを再認識した。その空間の特性を活かし、「Samurai Hostel」を中心拠点として、これから秋廣氏がどのようなソリューションやコンテンツを作っていくのか注目である。

INBOUND PLUS 編集部

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