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通信環境がない場所で、訪日客にどう情報を発信するか!?
Uni-Voiceコードを活用した多言語化ソリューション

観光スポットの看板やパンフレット、冊子などの多言語化を簡単に行えるUni-Voiceコードを活用した通信環境不要の多言語化ソリューション「OMOTENASHI翻訳」。提供元はJTBグループで関西を拠点に事業展開する総合プロデュース会社の株式会社Jプロデュース。今回、同サービスを開発した同社の廣瀬執行役員にインタビューしました。

FITが増えた時に一番困るのは「言語の壁」と考え、翻訳ソリューションの開発に着手

インバウンド市場に参入した理由、きっかけは?

 JTBグループの総合広告会社というポジションで、これまでも国内観光における販促物の制作やプロモーション業務を担ってきました。今日のようにインバウンド市場が盛り上がる前から、各自治体様の地域活性化をテーマにした取り組みになどにも多く携わってきていましたので、観光における地域の魅力の発見の仕方やPRの方法に関する一定の経験と知見を持っていることが特徴です。そして、その延長線上に、訪日客をターゲットとしたインバウンド市場が盛り上がりを見せてきて、事業の対象領域も日本人観光客マーケットに加えて訪日外国人マーケットが加わってきたと捉えています。

そして、日本人の海外旅行がそうだったように、外国人の訪日旅行も団体旅行から個人旅行(FIT)に変わることが明白なので、FITが増えた時に一番困るのは「言語の壁」と考え、翻訳ソリューションの開発に着手しました。

通信環境不要!訪日旅行者のスマートフォンを活用した多言語化ソリューション

「OMOTENASHI翻訳」を開発したきっかけは?

 現在、国も、いわゆる「ゴールデンルート」を中心とした一部の観光地への集中から地方へ分散化させようという動きを見せています。ただ、地方では都市部と比べると、無料Wifiスポットを十分に整備するのは現実的にはハードルが高いと考えています。観光庁の調査でも、訪日旅行者が日本旅行中に困ったことの2位が「無料公衆無線LAN環境(無料Wifiスポット)、3位が観光案内板・地図などの多言語表示の少なさでした。そこで、例えば、通信環境がない環境で、訪日旅行者の利便性を高める地域をかという課題を解決するために検討を開始し、「OMOTENASHI翻訳」という多言語化ソリューションの開発に至りました。

ARをはじめ、今後はAIを活用した自動翻訳の技術も急速に発達していくものと想定されますが、あくまでもそれは通信環境がある前提の技術やツールとなるのではないでしょうか。「OMOTENASHI翻訳」は、通信環境、ようは無料Wifiスポットが整備されにくい場所における多言語化という点にフォーカスして、通信不要で動作する二次元コード「Uni-Voiceコード」を活用したソリューションです。

スペースが要らない。大幅なコスト削減にも繋がる。景観にも環境にも優しい。

Uni-Voiceコードの特徴は?

 「Uni-Voiceコード」はもともと視覚障がい者の方向けに開発された技術で、コードを専用アプリでかざすと、コード内に格納された文字情報が表示されるととともに、音声でもアナウンスすることができます。ある意味手のひらの中に、ガイドさんがいるようなイメージで看板で紹介している対象物をじっくり鑑賞しながら、その内容を知ることができます。「明日の日本を支える観光ビジョン」の10の改革のひとつが、「文化財」を観光客目線での「理解促進」、「活用」ですが、文化財を知ってもらう、滞在時間の延長、結果、地域経済への貢献にもつながるものと考えています。

最近の導入事例として、比叡山坂本の延暦寺、日吉大社、西教寺の多言語化ソリューションとして導入いただきました。境内の既存の日本語看板にUni-Voiceコードの金属プレートを取付ています。最寄駅には無料Wifiがありますので、アプリダウンロート案内のチラシを設置しています。ここでアプリをインストールしてもらえれば、上記3寺社に47か所ある日本語看板の記載内容をすべてUni-Voiceコードで読むことができます。低コストで、景観にも環境にも優しい多言語化ソリューションということで導入いただきました。

その他の活用方法としては、印刷物を多言語化する場合、言語ごとに作成して、印刷するケースも多いと思いますが、以下の課題がありました。

  • 言語別に制作、印刷するコスト負担
  • 言語別の配布数の乖離により特定言語の在庫増
  • 多言語併記の場合は、情報量不足とデザイン的にも見た目が悪くなる

「Uni-Voiceコード」を活用すれば、以下のような対応が可能となります。

  • 日本語パンフレットの余白スペースにUni-Voiceコード
  • 英語は記載、残りの言語だけUni-Voiceコード

言語別に制作したほうが利便性は高いことは明らかですが、その地域の現状の訪日旅行者数・動向と制作費・印刷費のコストのバランスを考えた多言語化が可能となります。

トータルで対応できる体制と関連事業者様と柔軟に協業できるスキーム

貴社サービスのこれからの展開について。

 「OMOTENASHI翻訳」の導入先は現在のところ自治体様がメインです。特に、無料Wifiスポットの整備充実が困難と想定される自治体様や、国立公園、寺社など文化財などでぜひ活用していただければと思います。また、弊社では、訪日旅行者の動向調査、このほかの受入環境整備、誘致活動のサポートも行っています。JTBグループの総合プロデュース会社として様々なインバウンドソリューションを提供しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

なお「OMOTENASHI翻訳」はより多くの皆様にご活用いただきたいと考えており、広告会社様、制作会社様、印刷会社様にもご利用いただけます。インバウンド対策を検討中の自治体様や企業様に対する新しい付加価値として、「OMOTENASHI翻訳」を上手く活用、ご提案頂ければと考えております。登録は無料ですのでぜひ公式サイトをご覧いただければと思います。

最後に、弊社では「SAMURAI TRAVELER」という、「居合抜き」をモチーフにした、体験型デジタルエンターテイメントをご当地プロモーションツールとして開発しております。こちらもご興味ある方は、まずは下記URLをご覧ください。

■SAMURAI TRAVELER HP:http://samurai-traveler.com/about.html

廣瀬 勝博(ひろせ かつひろ)

株式会社Jプロデュース 執行役員
大学卒業後、広告会社でプランニング、クリエイティブ、セールスプロモーションを担当、1992年 株式会社Jプロデュースの前身である㈱日本交通事業社(JIC)に入社。旅行会社や一般企業、自治体のマーケティング、プランニング、クリエイティブを担当。現在は第2営業局、業務局の責任者を務める傍ら、OMOTENASHI翻訳を開発、その普及に努めている。

INBOUND PLUS 編集部

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