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「インバウンド誘致を通じた地域活性化」の実現
成田市の事例を国内のモデルケースへ

「訪日外国人に忘れられない体験をプレゼントする社会をつくる」ために、 インバウンド誘致を通じた地域活性化事業を行う特定非営利活動法人SAMURAI MEETUPS。宮下代表理事・CEOと辻CCOにインタビューしました。

「訪日外国人に忘れられない体験をプレゼントする社会をつくる」というコンセプトをもとに活動を開始

インバウンド市場に参入した理由、きっかけは?

宮下代表理事・CEO(以下、宮下) 学生時代にニューヨークに留学に行った際に、最初現地の方と交流ができず、せっかくの留学の機会を活かしきれていなかった自分を救ってくれたのが、たまたま誘われたストリートバスケで知り合った友人たちでした。その後、彼らと交流が深まっていき現地の魅力を教えてもらうなど充実した留学生活を送ることができたことで、彼らに恩返しをしたいという強い気持ちが沸き上がりました。そして、彼らが将来、日本に来てくれた時に、自分が何を提供できるかを考え始めたことが、この活動を始めた最初のきっかけです。

SAMURAI MEETUPSは、「訪日外国人に忘れられない体験をプレゼントする社会をつくる」というコンセプトをもとに、日本文化を深く学んでいただく機会と現地の日本人の方との交流を図ることができる場を提供するツアーの企画・運営から開始しました。

インバウンド対応に必要な基盤作りから集客・情報拡散までをトータルで支援できる仕組みを構築

「SAMURAI MEETUPS」が提供するインバウンド対応サービスについて教えてください。

宮下 SAMURAI MEETUPSには、さまざまな国籍の外国人スタッフが在籍しています。その外国人視点を活かした「マーケティング調査」、受入環境を整えるための英語・中国語・フランス語に対応した「翻訳・通訳」、日本の魅力を世界に発信し集客に繋げる「メディア運営・コンテンツ制作」を提供することができます。さらに、成田国際空港と連携して到着ロビーに設置している「空港特設ブースでのプロモーション」、訪日外国人向けの着地型観光コンテンツを体験できる「ツアーの企画・運営」まで、インバウンド対応に必要な基盤作りから集客・情報拡散までをトータルで支援できる仕組みを構築しています。

さらに当団体は、7万人のファンを抱えるSAMURAI MEETUPSのFacebookページの運用に加えて、訪日外国人向けメディアも立ち上げました。インバウンド誘致を通じた地域活性化の実現するために、体験型ツアーの企画にとどまらず、マーケティング調査結果を反映したコンテンツ企画から旅マエ~旅ナカでの情報発信まで、自治体様や企業様を複合的にサポートできることが最大の強みです。

外国人視点と企画力を活かしたコンテンツ制作力

新しく立ち上げた訪日外国人向けメディアについて詳しくお聞かせください。

辻CCO(以下、辻) 今年7月にインバウンドNPOとしては初めての訪日外国人向けメディアをオープンしました。これまで実施してきた独自のマーケティング調査に基づき、外国人ニーズに応える情報を「Internet」「Animal」「Music」「Language」「Culture」「Money」「Nature」「Health」「Local」のカテゴリに分けて、まずは英語で発信しています。

自治体や企業に対してはどのようなサービスがありますか?

 記事を掲載したい自治体様や企業様向けに、当団体の外国人スタッフの視点と当団体の強みである企画力を活かした実践的で拡散力のある記事を掲載するプランを開始しました。SAMURAI MEETUPSのFacebookページとの連携や、ホテルやゲストハウス様と連携したオフラインからオンラインへの誘客導線も構築しておりますので、旅マエだけではなく、旅ナカの外国人にもリーチできるメディアとなっています。

■訪日外国人向けインバウンドメディア:https://samuraimeetups.or.jp/■Facebookページ:https://www.facebook.com/samuraimeetups/

「インバウンド誘致を通じた地域活性化」の国内のモデルケースへ

貴社サービスのこれからの展開について。

宮下 これまで成田市様とトライアルでマーケティング調査やツアーの企画運営を行って参りました。今年度から本格的に集客サービスや商品開発などにも着手し、成田市様が「インバウンド誘致を通じた地域活性化」の国内のモデルケースとなるように当団体も全力で支援していく予定です。

今後、訪日外国人の増加やリピーター化に伴い、そのニーズは多様化し、訪問先も分散化されていくことが想定されるため、これまで外国人があまり訪れなかったような地域も、インバウンド対応が必要になってくるはずです。成田市様と連携している取り組みで培った知見を活かし、今後はDMO・DMC組成にも携わり、全国の観光まちおこしの支援も行って参りたいと考えています。

また、グローバル地域教育の推進など、教育の面でも、当団体の知見や私たちの抱える外国人スタッフの力を活かして貢献し、観光立国を目指す日本の為に尽力していきたいと考えています。

宮下 晃樹(みやした こうき)

特定非営利活動法人SAMURAI MEETUPS 代表理事・CEO
1992年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部2014年卒。20歳で公認会計士論文式試験合格。在学中に福澤諭吉記念文明塾コアプログラム9期に入塾し、「Letter book」プロジェクトを慶應義塾大学生協と共催。2014年有限責任監査法人トーマツに入社し、スタートアップ企業向けのIPO支援業務及び国内最大手ベンチャーキャピタルのIFRS監査業務に従事。2016年6月に同社を退職し、独立開業。Ted x Keio High School 2016に”Live your own life with a Parallel Career ”をテーマに登壇。当団体では2016年8月より代表理事として法人を統括。

辻 拓也(つじ たくや)

特定非営利活動法人SAMURAI MEETUPS CCO
田園社会イニシアティブ株式会社 取締役 CCO1989年神奈川県生まれ。21歳で法律学科を中退し、Webプログラマー/デザインのフリーランスとして活動。クラウドファンディングやSNS等のシステム構築をしながら、現職の受託案件を経て役員に就任。 様々な団体へ技術的な支援やサービスを行っている。当団体ではメディア全体のクリエイティブの統括と機能開発などをおこなう。

INBOUND PLUS 編集部

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