好調を維持しているインバウンド市場では、訪日外国人のなかでも富裕層をターゲットにした観光プラン・ツアーが次々生まれています。
一方、富裕層向けのプランを成功させるためには、金額に見合った高付加価値化をはじめ、さまざまな要素が必要です。
本記事では、今後実施予定の富裕層向け観光プラン・ツアーについて紹介します。
京都の有名寺院を巡る「特別拝観プライベートツアー」
「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ ミツイ キョウト)」は、2024年11月・12月に「秋の特別拝観プライベートツアー」の実施を発表しました。
秋の特別拝観プライベートツアーに参加できるのは、HOTEL THE MITSUI KYOTOの宿泊客です。
ツアーには以下の3つがあり、日本人でも普段は見られない非公開エリアなどを見学できます。
- 世界遺産「清水寺」秋の早朝拝観プライベートツアー【1日1組限定】
- 世界遺産「真言宗総本山 東寺」夜間拝観プライベートツアー【1日1組限定】
- 「百々御所 宝鏡寺」秋の貸切特別拝観【1日10名限定】
清水寺のプランが1組400,000円(最大4名まで)、東寺が1組400,000円(最大8名まで)、宝鏡寺が1名50,000円と、どれも富裕層向けの価格設定です。
会員制ヘリコプターサービス「AIROS Premium Club」
遊覧ヘリなどの事業を行うAirX社はJBZ社と提携して、会員制ヘリコプターサービス「AIROS Premium Club」の販売を開始。
富裕層向けの遊覧プランなどの提供をスタートしました。
完全会員制で、審査を通過した会員はヘリコプターを所有しているかのように利用料のみでフライトができます。
ヘリコプターを活用した富裕層向けツアーは過去にも開催されましたが、予想に反して予約がなかったケースも。
▶️外国人富裕層向け「奥日光ツアー」は売れず。PR不足が要因か
上記のケースでは、PR不足に加えて柔軟性が低いプラン内容が売れなかった原因だと分析されました。
一方、今回販売が開始された「AIROS Premium Club」は、花火フライトや宿泊プランなどの特定のプランもあるものの、旅行・出張の移動便としても利用できるなど自由度は高め。
利用客自身が旅程に組み込みやすいという点で、多くの利用が期待されます。
高付加価値化による訪日客の消費拡大を
インバウンドが好調な今年も、訪日客の消費拡大を目指す動きが加速しています。
そのためには、いつもの観光プラン・ツアー・コンテンツ+αの付加価値が必要です。
ぜひ上記のような富裕層向けのツアー・プランの特徴や販売後の動向なども参考にしながら、消費拡大が狙える魅力的なコンテンツを開発してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。