「ウェルネスツーリズム」という旅行の仕方が世界的に広がっています。
本記事では、ウェルネスツーリズムにはどんな要素があるのかという点や、訪日客が日本に求めるウェルネスツーリズムの施設・コンテンツについて紹介します。
ウェルネスツーリズムとは?
ウェルネスツーリズムとは、心と体の健康を意識した施設やアクティビティを旅程に組み込んだ旅のこと。
ヨガ・スパ・フィットネス・瞑想・ヘルシーな食事などウェルネスツーリズムの旅行要素は多岐に渡り、旅先の国や地域の文化などに即した体験を楽しむのが人気です。
ウェルネスツーリズムのメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- ストレスが減少し、リフレッシュできる
- 新しい発見や自己開発ができる
- 原点回帰し、明日への活力が得られる
慌ただしい日常から離れ、旅先の自然・食・文化に触れることで、ストレスの軽減やリフレッシュ効果が期待できるだけでなく、新しい視点が見つかるかもしれません。
こうしたウェルネスツーリズムは現在富裕層を中心にニーズが高まっており、特にアジア市場のウェルネス産業は急成長をしています。
日本はウェルネス関連のコンテンツやサービスの不足が指摘されている
日本旅行を経験もしくは検討している外国人190人(25〜70歳の富裕層)を対象とした「ウェルネスツーリズム」に関する独自調査結果(SO.WAコンサルタンシー)によると、日本旅行経験者の7割が「ウェルネス」に関するコンテンツやサービスの不足を指摘。
同調査では富裕層の8割が「ウェルネス」重視の日本旅行を計画しているとの結果も出ているなか、受け入れ体制が整っておらず機会損失を招いている可能性があります。
日本ではウェルネス要素が文化として根付いているため、「外国人が求めている日本ならではのウェルネス体験の価値を認識しづらい」のがその理由として挙げられています。
訪日客が期待する日本でのウェルネスツーリズム
外国人目線では、温泉大国で食事もヘルシー、健康的で長寿の国である日本はウェルネス要素満載の旅先だと認識されており、「Jウェルネス」と表現されるほど高評価です。
特に期待されているのは温泉を中心としたスパ施設や、禅・森林浴・金継ぎなど心の健康に関連した体験コンテンツも求められています。
これらのコンテンツは都市部よりも地方の方が用意しやすいケースも多いと考えられることから、インバウンド需要の地方への分散にも効果的だといえるでしょう。
ぜひ身の回りのウェルネス要素を再発見して、ウェルネスツーリズムのコンテンツ化を検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。