JR東日本は2024年7月29日、生成AI「Gemini」を活用した訪日外国人向け旅行計画支援サービス「JR East Travel Concierge」の実証実験を開始しました。
旅ナカ・旅マエの訪日外国人をターゲットに、ニーズに合う旅先の提案や旅程の生成を行うサービスの有効性を検証しています。
本記事では、「JR East Travel Concierge」の実証実験の概要や狙いなどを紹介します。
訪日外国人向け旅行計画支援サービス「JR East Travel Concierge」の実証実験とは
JR東日本が実証実験をスタートした「JR East Travel Concierge」は、Digital & Data イノベーションセンターが生成AI「Gemini」を含むGoogleとGoogle Cloudの技術を活用して開発した旅行計画支援サービスです。
JR East Travel Conciergeは、チャット形式の対話を通して「スポット提案」「情報提供」「旅程生成」の3つの機能をユーザーに提供します。
実証実験は2024年7月29日〜2024年10月31日の予定で、旅ナカ・旅マエの訪日外国人をターゲットに、サービスの有効性を検証するとのことです。
JR East Travel Conciergeは、こちらから利用できます。
「JR East Travel Concierge」にできること
「JR East Travel Concierge」の機能は、「スポット提案」「情報提供」「旅程生成」の3つです。
◯スポット提案
スポット提案機能は、対話形式で希望する条件を伝えると、魅力的なスポットを提案してくれるものです。提案されたスポットに気に入るものがなければ、追加で要望を伝えると自分好みの提案をしてもらいやすくなります。
※スポット提案機能の使用例(日本語に翻訳)
◯情報提供
情報提供機能では、日本特有のルールやマナー、文化などの情報を確認できます。旅行中の不安や疑問点がある場合に質問すると、事前に解消可能です。
※情報提供機能の使用例(日本語に翻訳)
◯旅程生成
スポット提案機能で提案されたスポットを選択すると、旅程を作成してくれます。
スポット提案時に「3泊4日の旅行」などと伝えておくと、1〜4日目までの旅程を作成可能です。
移動に新幹線を使う場合、提案された旅程から直接予約サイトに移ることもできます。
※旅程生成機能の使用例(日本語に翻訳)
「JR East Travel Concierge」を提供する目的
「JR East Travel Concierge」は、旅マエ・旅ナカの訪日外国人がターゲットのサービスです。
旅マエの訪日外国人には、「行ってみたい」「やってみたい」を発見してもらうのが目的。
日本旅行を思い立ったユーザーが、好みに合うスポットを手軽に検索でき、そのまま旅程まで作成できるようにしています。
現地のルールや交通手段も事前に確認できるようにし、旅行前の不安を払拭するのも狙いです。
旅ナカの訪日外国人に対しては、滞在中の体験価値向上を目指しています。
天候の影響などにより急な予定変更を迫られたシーンでも、そのときに適したスポットと旅程を提案。
旅行中の不安・疑問も、情報提供機能によってサポートします。
アンケートやフィードバックを受けて改善点を抽出
「JR East Travel Concierge」の実証試験中は、アンケート結果やフィードバックをもとに改善点を抽出し、今後のブラッシュアップにつなげるとのことです。
訪日外国人を対象としたサービスですが、日本語でも使えるので、気になる人はぜひ試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。