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オーバーツーリズムで困っているのは日本だけではない!フランスは環境保護のために入島規制、バルセロナではデモの発生も

京都などの人気観光地をはじめ、昨今問題となっているオーバーツーリズム。

オーバーツーリズムに悩まされているのは日本だけでなく、世界中の人気観光地でも問題視されています。

本記事では、各国の主要観光地のオーバーツーリズムに関する現状や対策などについて紹介します。

バルセロナではオーバーツーリズムへの抗議デモが発生

人気観光地であるスペイン バルセロナでは、2024年7月6日にオーバーツーリズムに抗議するデモが発生。

観光客の増加に伴う物価・家賃の高騰により住みにくい街になったと抗議するもので、150団体以上数千人がデモに参加しました。

一部のデモ参加者は「観光客は帰れ」と観光客に水鉄砲を向けるなどしたと報道されています。

観光で潤う人がいる一方、観光以外の仕事をしている地元の人にとっては生活コストばかりが上がり、生活がままならなくなっています。

バルセロナでは、観光税を引き上げたりクルーズ船の寄港を制限したりと観光客の数を抑えつつ、新しい住宅を整備するなどして地元民の暮らしを助ける施策を行っていますが、解決までには時間がかかりそうです。

フランスでは各地で観光客数を制限するオーバーツーリズム対策を実施

世界有数の観光地パリがあるフランスでも、各地でオーバーツーリズムが問題視されており、環境と住民の生活を守るために対策が実施されています。

特に重点的な対策が実施されているのは、地方の山間部・海岸部や国立公園などです。

 

例えば登山ツアーも組まれるアルプスの最高峰モンブランでは、1日の登山客数を制限。

事故を防止したりゴミの量を減らしたりすることが目的です。

日本では富士山が似た問題に直面しており、さまざまな対策が実施されています。

美しい入り江が人気の​​マルセイユ・カランク国立公園も、生態系への影響を考慮して、1日の入場客数を制限しています。

そのほかにも観光客が大勢訪れることで、ゴミ問題や騒音問題、環境問題が発生し、現地の対応が難しくなった複数の地域が、オーバーツーリズム対策として観光客数の制限を実施。

観光大国フランスも、過度に集中してしまう観光客への対策に追われています。

インバウンド客を呼び込む場合は地域との連携を

インバウンドが好調な日本でもオーバーツーリズムは大きな問題となっており、その対策の1つとして地方への観光客の分散が進められています。

これまで主要観光地と比較してインバウンドの恩恵を受けられなかった地域でもチャンスが生まれている一方、観光客が集中してしまうと、さまざまな問題が発生してしまう可能性があります。

インバウンド客を呼び込む場合は、地域と連携して受け入れ体制を整え、観光客・地域住民の両方が快適に過ごせる地域作りを心がけましょう。

INBOUND PLUS 編集部

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