JNTO(日本政府観光局)によると、2024年4月の訪日外客数は3,042,900人。
3月に続き2か月連続で300万人超えを達成し、1〜4月までの累計は1,000万人を超えました。
本記事では、4月の訪日外客数の概要や国別の傾向について紹介します。
2024年4月の訪日外客数は3,042,900人
2024年4月の訪日外客数は3,042,900人で、前年同月比56.1%増、コロナ禍前の2019年同月比4.0%増、3月に続き2か月連続で300万人を上回りました。
1〜4月までの累計は11,601,200人とすでに1,000万人超えを達成。
同期間での累計は2023年は6,739,779人、2019年は10,980,482人であり、2024年の訪日外客数推移が非常に好調であることがわかります。
東アジア|韓国は4月として過去最高。中国も順調に回復
東アジアでは、地方路線の増便やクルーズ船の寄港などが影響し、全体的に好調を維持しています。
特に韓国からの訪日客は661,200人(前年同月比141.6%)で、4月の最高記録を更新。
台湾も459,700人(前年同月比157.7%)でコロナ禍前の2019年よりも増加しています。
香港は184,500人(前年同月比120.7%)で、もうじき2019年比にも届きそうな傾向です。
中国は533,600人昨年11月から順調に訪日客数が回復しています。
コロナ禍前2019年の水準にはまだまだですが、今後も中国からの訪日客は増加していくでしょう。
東南アジア|複数の国で4月として過去最高を記録
東南アジアも、複数の国が4月としての過去最高記録を更新する好調ぶりです。
要因は国によってさまざまですが、直行便の増便やビザ免除措置などが挙げられています。
4月として過去最高記録を更新したのは、シンガポール(46,300人)・インドネシア(62,500人)・ベトナム(61,600人)・インド(23,300人)の4か国。
シンガポールでは各種プロモーションが実施されていたこともあり、その成果が現れた結果とも考えられます。
豪州・北米|4月過去最高が続出
豪州・北米地域では、主要な4か国すべてで4月として過去最高を更新。
直行便の数が順調に回復しているのが主な要因で、多くの観光客が日本を訪れています。
特にアメリカ(228,900人)・カナダ(52,100人)・メキシコ(11,800人)は、コロナ禍前2019年比で30%以上伸びており好調です。
欧州|フランス・イタリアは単月過去最高を記録
欧州諸国も、全体的に好調。
直行便が前年同月比を上回った英国(48,400人)・フランス(51,600人)・ドイツ(36,000人)・イタリア(24,900人)では、4月あるいは単月としての過去最高記録を更新しています。
一方、コロナ禍以降直行便を運休しているスペイン(11,700人)・ロシア(10,700人)では、訪日客数が伸び悩んでいます。
スペインについては2024年10月末より復便が予定されており、以降の回復が期待されます。
北欧・中東地域|直行便数増加により好調をキープ
北欧・中東地域では直行便数が増加していることもあり、好調をキープ。
特に中東地域からの直行便数は2019年比を上回っており、2019年比173%と大きく伸びています。
1〜4月累計で早々に1,000万人を突破
1〜4月の4か月の結果をみても、2024年の訪日外客数は非常に好調で、今後も多くの外国人観光客が日本を訪れると考えられます。
オーバーツーリズムなどの課題も発生しているものの、拡大するインバウンド需要に応えるべく、しっかり準備を進めましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。