近年、多くの日本の飲食店が海外に出店し、現地の人から人気を集めています。
アメリカにも寿司店をはじめとした日本の飲食店が出店しており、今後もその数は増加していくでしょう。
本記事では、アメリカでどんな日本の飲食店や料理が人気なのか、トレンドなどを紹介します。
寿司店は飽和状態。ほかのジャンルの日本食にニーズあり
1970年代から始まった寿司ブームは、現地に寿司店が増え続けたことにより飽和状態。
ラーメンブームもありましたが、流行の域を超え、寿司と並んでポピュラーな日本の料理としての市民権を獲得しつつあります。
寿司・ラーメンはいずれも依然人気ですが、地域差はあるとはいえライバルが多い傾向です。
これから出店する場合は、ライバル店との競争に勝てるだけの独創性や突き抜けた魅力などが求められるでしょう。
一方、近年人気を集めているのは、割烹料理店や居酒屋などの業態です。
例えば、サンフランシスコに2022年4月にオープンした割烹料理店「Yuji」は、内装にこだわり席数を限定した高級感のある店内で食べられる、職人による創作料理が人気。
ミシュランガイド1つ星を獲得したこともある人気店です。
高級日本食が人気のニューヨークとは異なり、ロサンゼルスではより大衆向けの居酒屋スタイルも定着しつつあります。
若者の間では、たこ焼きや唐揚げなどのB級グルメも人気です。
日本酒の需要も高まっており、消費量が増えてきています。
ヘルシーな日本食が人気。現地の人の口に合わせる必要あり
地域によって人気の日本食には違いがあるものの、全体を通してアメリカ人が日本食に期待しているのはヘルシーであること。
「おいしくて健康にもよい」として、日本食を好む人も多くいます。
アメリカではヴィーガンの考え方も広がっており、動物性食品を一切使わないメニューが多いことも日本食人気を後押ししているようです。
一方、日本食をそのままの形で提供しても、アメリカ人からの支持が得られない可能性があります。
日本食に必要な食材が現地でも手に入りやすくなったとはいえ、カリフォルニアロールのように「自分たち好みにアレンジして楽しむ」という考え方が浸透しています。
アメリカに出店する際は、出店先の地域の嗜好やトレンドをしっかり調査し、過不足のない適切なアレンジを検討する必要があるといえるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。