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訪日外客数速報2024年1月〜2月。2月は同月過去最高を大きく更新

JNTO(日本政府観光局)の発表によると、2024年1月の訪日外客数は2,688,100人(2019年同月比100%)、2024年2月は2,788,000人(2019年同月比107%)でした。

本記事では、順調に伸びている訪日外客数について、国別の傾向などを紹介します。

2023年と比較すると大幅な伸び。2024年は好調なスタート

JNTOの発表によると、2024年1月〜2月の訪日外客数の伸びは好調なスタートを切っています。

能登半島地震が発生した1月は、東アジアを中心に一部影響がみられたものの、2019年同月比とほぼ同数の2,688,100人に着地。

2023年同月比では179.5%と大幅に増加しています。

続く2月は2,788,00人で、同月として過去最高を大きく更新。

2019年同月比107.1%、2023年同月比では189%を記録しています。

東アジア:韓国・台湾・香港は継続して好調。中国もじわじわと回復

東アジアからの訪日外客数を見ると、韓国・台湾・香港からの訪日客は2019年同月比110%以上をキープ。

地方路線の増便・復便や、旧正月などが影響しています。

コロナ禍前の水準まで回復しきっていない中国からの訪日客も、1月は415,900人(2019年同月比55.1%)、2月は459,400人(2019年同月比63.5%)と緩やかに回復。

航空便の増便もあり、直行便が回復傾向なので、今後もこの回復傾向を維持できるでしょう。

東南アジア:複数の国が2019年比150%以上を記録

東南アジアからの2月の訪日外客数(2019年同月比)では、マレーシアが60,200人(164.2%)、インドネシアが38,200人(155.1%)、フィリピンが65,200人(185.4%)、ベトナムが60,100人(152.6%)と好調。

スノーシーズンの訪日需要の高まりが影響しているようですが、2023年の傾向を見ても、3月以降も2019年比100%以上をキープできそうな流れです。

豪州・北米:メキシコが大幅な伸び

豪州・北米エリアからの訪日外客数は2024年に入ってから順調な増加傾向です。

2月の訪日客(2019年同月比)は、円安やスキーシーズンの訪日需要の影響を受けて豪州で66,500人(139.5%)。

米国は148,700人(160.5%)で、米ドル高による海外旅行需要増加が影響しています。

とくにメキシコはメキシコペソ高による海外旅行需要増加などの影響で、2019年同月比266.5%となる7,700人でした。

欧州:ロシアを除く主要各国で2019年同月比100%以上を記録

訪日旅行閑散期となる国が多い中、欧州からも例年より多くの訪日外客数を記録しています。

2月の訪日外客数(2019年同月比)は、英国が25,900人(110%)、フランスが22,300人(128.2%)、ドイツが14,900人(111.3%)、イタリアが7,600人(128.9%)、スペインが6,300人(139%)でした。

上記の国からの訪日外客数は2023年12月までは2019年同月比100%以下だったものの、2024年1月からは100%を超え、順調に増加しています。

ロシアは各国からの制裁などの影響で、2,900人(51.8%)に止まりました。

北欧地域・中東地域:いずれも引き続き増加傾向を維持

北欧地域の訪日外客数(2019年同月比)は、1月に7,400人(87.4%)、2月に8,900人(99.7%)とコロナ禍以前の水準まで回復してきています。

中東地域の訪日外客数(2019年同月比)は、1月に5,900人(149.9%)、2月に6,200人(170.8%)。

一部の国で申請・手続きの緩和されている影響もあり、コロナ禍以前より多くの訪日客を記録しています。

2024年は順調なスタート。今後もインバウンド客の増加が見込まれる

2023年後半から急速に回復し続けていた訪日外客数は、2024年に入ってからも増加を継続しています。

政府もインバウンド客の獲得に向けてさまざまな取り組みを開始しているため、このチャンスを活かしてインバウンド需要に応える準備をしましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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