2023年の福岡県の外国人宿泊客数は4,737,990人で全国4位でした。
この数字は2019年比111.2%であり、コロナ禍以前より多くの外国人が福岡での観光を楽しんでいます。
本記事では、福岡県の外国人宿泊者数が増加傾向である要因や、インバウンド集客のための独自の取り組みについて紹介します。
福岡県の2023年の外国人宿泊者数は2019年比で約112%
2023年に福岡県に宿泊した外国人は速報値で4,737,990人で、東京都・大阪府・京都府に次ぐ第4位でした。
また、2019年比で見ると2023年の外国人宿泊者数は111.6%であり、東京都・高知県・栃木県に次ぐ4番目の伸び幅を見せています。
半数以上の都道府県が2019年比で100%を割ったものの、10%以上伸びている福岡県は順調にインバウンド客を集めつつあるといえるでしょう。
福岡県は国別の外国人宿泊者数が特徴的で、全体の約半数を韓国人(47.7%)が占めています。
全国値の韓国人宿泊者数は15.6%なので、福岡県の数値は非常に高いといえるでしょう。
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「インバウンド協力店」を国内外へプロモーション
福岡県には、外国人観光客の来店を歓迎する飲食店などを「インバウンド協力店」に登録する制度があり、登録されたインバウンド協力店は、国内外へ広く発信されています。
外国人観光客は、ホームページなどからインバウンド協力店の基本情報に加え、店舗によっては以下の情報を事前に確認可能です。
①可能な決済方法(キャッシュレス、現金など)
②免税対応の有無
③写真付きメニューの有無
④多言語メニューの有無
⑤多言語対応スタッフの有無
⑥ベジタリアン対応(ヴィーガン対応、予約の要否など)
⑦ムスリム対応(ハラール対応、礼拝スペースの有無、予約の要否など)
⑧多言語電話通訳サービスの有無と利用方法
(引用:福岡県観光WEB クロスロードふくおか)
事前にその店で何ができるのかを確認できることが、インバウンド客の安心に繋がっていると考えられます。
店によっては所要時間や予算も記載されており、旅行計画を立てる上で非常に役立つ情報だといえるでしょう。
そのほかには、福岡県の名物である屋台も、インバウンド客を呼び込むためにさまざまな工夫が施されて国際化しています。
例えば中洲の一部の屋台では、キャッシュレス決済やマルチリンガルのメニューに対応。
東南アジア系の留学生をスタッフに採用して言語の問題もクリアにしており、今では多くの外国人が屋台での食事を楽しんでいるようです。
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インバウンド集客に必要なのは準備とプロモーション
福岡県の事例を見ると、インバウンド集客のために多言語化やキャッシュレス化を進めるだけでなく、海外に自店をプロモーションする重要性がわかります。
福岡県では県としてインバウンド協力店のプロモーションをしていますが、そうでないエリアの飲食店では自身で情報を発信する必要もあるでしょう。
SNSやホームページ、インバウンドに強いグルメサイトなどを利用して、外国人観光客に自店の存在と魅力をアピールしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。