レストラン向けのプラットフォーム開発に取り組む「TableCheck(テーブルチェック)」は2024年2月9日、「TableCheck FastPass(テーブルチェック ファストパス) 」という有料の優先案内サービスの提供を開始しました。
本記事では、「TableCheck FastPass」にできることや、利用店・来店客それぞれのメリットなどについて紹介します。
並ばずに人気店を楽しめる「TableCheck FastPass」とは
「TableCheck FastPass」は、有料の優先案内サービスです。ユーザーは、サービス内の予約ページから予約すれば、500円ほどの手数料で人気店に並ばずに入れます。
2024年2月21日現在、予約できるのは東京にある以下のラーメン店6店舗です。
- Japanese Soba Noodles 蔦
- 銀座 八五
- Ramen Break Beats
- Japanese Ramen 五感
- Ramen FeeL
- 博多ラーメンでぶちゃん
「銀座 八五」「Ramen Break Beats」「Japanese Ramen 五感」は、ミシュランガイドにも掲載されている人気店なので、数百円の手数料で並ばずに人気店の味を楽しめるのは来店客にとって大きなメリットです。
特に、長時間行列に並ぶのが難しい年配の人や、少しでも時間を節約したい観光客にとっては、時間をお金で買える便利なシステムとして機能するでしょう。
有料優先案内サービス導入による店側のメリット
「TableCheck FastPass」のような有料の優先案内サービス導入による店側のメリットには、以下のようなものが考えられます。
- 優先案内の手数料という新たな収益源の創出
- 行列による機会損失の軽減
- 行列解消による近隣への影響軽減
◯優先案内の手数料という新たな収益源の創出
サービスを利用して予約した場合にユーザーから支払われる手数料は、店の新たな収益源となります。材料費高騰などの影響で厳しい状態が続く飲食業界にとっては、優先案内手数料という新しい収益源の創出は大きなメリットとなるでしょう。
また、「手数料を支払ってでも来店したい」という支払意欲の高いユーザー向けに、優先案内手数料という形で適切に実質的な値上げができるのも魅力的です。
◯行列による機会損失の軽減
観光客などを中心に時間のないユーザーは、あまりにも行列が発生していると入店を断念する可能性があり、行列が機会損失を生むケースは少なくありません。
優先案内サービスを導入しておけば、そうした時間のないユーザーにも自店を利用してもらいやすくなるため、行列による機会損失は軽減できるでしょう。
優先案内サービスによって団体客の来店なども事前に把握できるようになれば、料理の準備や席案内の仕方などに反映できるかもしれません。
◯行列解消による近隣への影響軽減
行列ができることによる近隣からの苦情の声に悩まされている店にとっては、優先案内サービスによる行列解消が近隣への影響軽減に役立ちます。
「TableCheck FastPass」では優先案内予約ができる曜日や時間を個別に設定できるため、自店の混雑するタイミングに合わせてうまく活用すれば、行列を解消するだけでなく行列の長さをコントロールすることもできるでしょう。
「TableCheck FastPass」は、サービス開始間もない新しいサービスですが、SNSなどによる情報の広がりにより、すでに多くの外国人が利用しているようです。
コロナ禍を乗り越えて回復したインバウンド客を獲得するためにも、ユーザーが自店を利用しやすくなるサービスの導入を検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。