旧暦の正月「春節」を迎えた中国では、2024年2月10日から8連休がスタート。
中国当局では非常に多くの中国人が移動するとの予想が立てられており、日本にも多くの中国人観光客がやってくるのではないかと期待されています。
本記事では、2024年春節が中国人観光客数に与える影響の見込みや、春節開始から数日間で見られた実際の傾向などについて紹介します。
2024年の春節の影響見込み
中国当局の発表によると春節前後40日間に多くの中国人が国内外に移動するとしています。
しかし、公共交通機関に限定した試算では前年よりも10%以上も移動する中国人の数は減少する見通しです。
背景には、近年の中国の経済成長の鈍化があると考えられます。
これまで春節を海外で過ごしていた中間層が国内旅行に流れることで、訪日中国人観光客数にも影響を与える可能性があるでしょう。
「爆買い」から「体験」「吟味」へ。消費行動にも変化
春節に入ってからすでに数日が経過していますが、日本へ観光にやってきた中国人観光客の消費行動にも変化があったとの報道がいくつか見られます。
中国人観光客といえば「爆買い」などのイメージがありますが、今年の消費行動は少し慎重になっているようです。
例えば、これまでは大都市での買い物やグルメが主流だったものの、今年は地方に中国人観光客が流れているといいます。
多くの観光客がいる大都市を避け、静かに過ごせる地方での観光体験を重視する中国人観光客が増えているとのことです。
買い物のシーンでも1グループが使う金額が例年より少ないという報道もあり、以前よりも吟味して買い物を楽しんでいる傾向がみられます。
こうした中国人観光客の消費行動の変化は、今後もゆっくりながら客足が回復していくと予想される中国人観光客を集客するうえで考慮すべきものであるといえるでしょう。
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