JNTO(日本政府観光局)の発表によると、2023年10月の訪日外客数は2,516,500人で、ついに新型コロナウイルス感染拡大後はじめて2019年同月を超えました。
全国の観光地は訪日観光客で賑わい、新型コロナウイルス感染拡大前の活気を取り戻しています。
では、世界各国も同様に海外からの観光客数が回復しているのでしょうか?
本記事では、いくつか代表的な国を抜粋して、海外からの観光客数が新型コロナウイルス感染拡大前の2019年からどう推移しているのかを紹介します。
アメリカ合衆国|緩やかに回復しつつも90%弱に留まる
ITA(International Trade Administration:アメリカ合衆国国際貿易局)の発表によると、2023年9月時点での訪米外客数は2019年比で88%です。
日本と比べると観光客数の回復は早かったものの、未だ新型コロナウイルス感染拡大前の水準と比べると若干低い状態が続いています。
ただ、2023年8月時点では、アメリカに到着した人のうちアメリカに住んでいない人の人数の合計が29カ月連続で前年比から増加しているため、今後も緩やかに回復傾向が続くと予想できるでしょう。
参考:https://www.trade.gov/feature-article/august-2023-total-international-travel-volume
スペイン|2023年2月に2019年比100%超えを達成
2019年の外国人旅行者受入数でフランスに次ぐ世界2位だったスペインの外国人観光客数は、INE(Instituto Nacional de Estadística:スペイン国立統計局)によると、2023年2月時点で2019年比100%超えを達成しています。
2023年1〜3月にスペインを訪れた観光客数は約850万人で、2022年同期間の約570万人からおよそ1.5倍に急増しました。
2021年以降、急激に観光客数が回復していることからも、2023年には新型コロナウイルス感染拡大前と同水準かそれ以上の外国人観光客数が見込まれるでしょう。
参考:https://www.lamoncloa.gob.es/lang/en/gobierno/news/Paginas/2023/20230403_international-tourists.aspx
タイ|2019年比70%前後まで回復
日本と同じアジアで人気の観光大国タイは、同国の観光スポーツ省によると、2023年10月時点で2019年同月比71.5%まで外国人観光客数が回復しています。
2023年の10月までの累計外国人観光客数は約2,220万人で、2022年通年の外国人観光客数約1,115万人に対してすでに2倍ほどです。
本記事で紹介した日本・アメリカ・スペインなどの国ほどではないものの、順調に新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで回復していくと予想できます。
参考:https://www.mots.go.th/more_news_new.php?cid=411
イタリア|スペイン同様2022年に大幅に回復
OECD iLibraryの統計データなどによると、イタリアの外国人観光客数も、スペインと同様に2022年に大幅な回復傾向がみられます。
同サイトによると2023年は2022年からさらに大幅な回復傾向がみられているとのことで、新型コロナウイルス感染拡大前の水準までの回復までそう長くはかからないでしょう。
参考:https://www.oecd-ilibrary.org/sites/698aaf87-en/index.html?itemId=/content/component/698aaf87-en
多くの国で外国人観光客数が回復傾向にある
本記事では、いくつかの国の新型コロナウイルス感染拡大前後の外国人観光客数を比較しました。
紹介した国はごく一部ですが、世界的に見ても多くの人が以前のように海外旅行を楽しめるようになってきていると考えられます。
最後までお読みいただきありがとうございました。