コンテンツ×飲食店が今熱いです。本記事ではコンテンツをうまく活用した飲食店事例を取り上げた上で、個人店がキャラクターをどのように活用できるのか紹介します。
「ちいかわレストラン」
10代を中心に人気のあるキャラクター「ちいかわ」をテーマにしたコンセプトレストラン「ちいかわレストラン」が11月16日、池袋 PARCOにグランドオープンしました。オープン記念として11月16日から12月25日までクリスマスイベントが開催されます。ギフトラッピング、オリジナルランダムコースター、ステッカーが当たる抽選会やちいかわとの写真撮影が楽しめるフォトスポットが設置されています。イベントの詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
https://ikebukuro.parco.jp/page/chiikawa-christmas/
「le petit chef in grand hyatt」
海外では「le petit chef in grand hyatt」というレストランが話題になっています。
「世界一小さなシェフが料理する」をコンセプトにしたレストランで、お皿に映し出されたアニメーションの中で作られた料理がそのまま提供されるという夢のような体験が可能です。実際にTikTokにアップされている動画は以下のとおりです。
@wimyummy SMALLEST chef in the world #LePetitChefManila at #GrandHyattManila ?♂️❤️ #wheninmanila #wimyummy #newsph #tiktoknews #socialnewsph #LePetitChef ♬ [Animals and dishes] Cute BGM – Sound Owl
映画やアニメを見る感覚で食事体験を楽しめるため、子供連れの家族にも大人気なレストランのようです。SNSでの「映え」効果も高く、広告効果も高いレストランです。実際に日本(大阪)でも2022年8月19日〜2023年1月22日限定でオープンしていました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001091.000011305.html
ここまで2つのレストランを紹介しましたが、個人経営のお店がキャラクターをコンセプトにした飲食店を出店することは可能なのでしょうか?
キャラクターを飲食店に活用する場合、以下の3つの選択肢が考えられます。
①著作権を持っている個人や団体に対してライセンス使用料を払って、すでに人気のあるキャラクターをモチーフにしたレストランやメニューを開発する。
②自店舗のオリジナルキャラクターをイラストレーターに外注する。
③自分でキャラクターを制作する。
上記のちいかわレストランは①に該当し、レストラン運営企業がちいかわの制作者にライセンス料を払っている事が考えられます。
人気キャラクターを使用する際は、そのキャラクターの著作権者から使用許諾を得た上でライセンス料の支払いが必要です。これは資金力がある大手企業にとっては可能ですが、個人経営のお店にとってハードルが高いと言えるでしょう。
また、デザイナーに外注でオリジナルキャラクターを制作してもらうという②の選択肢もありますが、著作権を譲渡してもらうことをクリアしなくてはなりません。この契約が出来ていないと後々トラブルになるケースも考えられます。
そこで③の選択肢が個人経営のお店にとっては選択しやすいと考えられます。
自分でキャラクターを制作することは難しいように感じますが、ChatGPT4のDALL-E 3という画像生成AIを活用することで、誰でも指示をするだけで簡単にキャラクターを制作する事ができます。また商用利用も可能です。以下がOpenAIの利用規約をGoogle翻訳したものです。
「お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAI は、アウトプットに関するすべての権利、所有権、利益をお客様に譲渡します。これは、本規約に従う場合、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できることを意味します。OpenAI は、コンテンツを使用してサービスを提供および維持し、適用される法律を遵守し、当社のポリシーを施行することがあります。あなたは、コンテンツが適用法または本規約に違反していないことを保証することを含め、コンテンツに対して責任を負います。」と記載されています。https://openai.com/policies/terms-of-use
実際にマルゲリータピザが有名なイタリアンレストランを想定して、キャラクターを作ってみました。
「マルゲリータのピザが人気メニューのイタリアンレストランでキャラクターを作りたいです。ピザをモチーフにした可愛いキャラクターを作ってください。」と入力すると
以下のキャラクターが生成されました。
マルゲリータピザをモチーフにした可愛いキャラクターを制作する事ができました。
ここから「1. もう少し横を向いた画像にしてください。」や「2. 立体的な3Dキャラクターにしてください」などとより細かく修正したい点を伝えることで自分好みのキャラクターにカスタマイズする事ができます。実際に修正してくださいと入力すると以下のキャラクターが提案されました。
1.
2.
キャラクター以外にロゴを作る事も可能です。今回はレストランの名前もChatGPTに提案してもらい、「Pizzeria Da Luca (ピッツェリア・ダ・ルカ)」という名前で画像を生成しました。
「マルゲリータのピザをイメージしたイタリアンレストランのロゴを作ってください。」
と入力すると以下のロゴが生成されました。
イラストレーターやデザイナーに外注せずに、ChatGPT4に作りたい画像の特徴を伝えるだけでここまでクオリティの高い画像が作ることができます。特に個人経営の飲食店で十分に活用する事ができるのではないでしょうか。
コンテンツ大国である日本において、コンテンツ×飲食という組み合わせは大きなビジネスチャンスを秘めています。特に「食」はすべての人間にとっての共通項であり、普遍的なテーマであるため、キャラクターとの親和性も高いです。
実際、キャラクターは人々の目に留まりやすくイメージにも定着しやすいため、幅広い層の顧客の認知度を高める事ができます。
また、キャラクターを通じて作り出されるファンも多く、ブランディング面でも大きなメリットがあります。
ぜひ飲食店でのキャラクター導入を検討してみてください。
少しでも本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。