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【V-Manage】リアルタイムに業務が可視化できるアプリケーションで飲食店をサポート

飲食店の店舗オペレーション業務の可視化と自走化をサポートするアプリケーションを提供する株式会社Restartz 代表取締役 箱崎 竜太郎様、株式会社インフォマートフード部門 部長松尾 尚志様、フード部門 プロダクトプロモーション課 係長立原 欣樹様 にインタビューしました。

※V-ManageはRestartz社が提供するアプリケーションサービスです。
株式会社Restartzは株式会社インフォマートと株式会社串カツ田中ホールディングスとの合弁会社です。


属人化されない管理システムを開発

どのような経緯でV-Manageを開発されましたか?

(Restartz 箱崎代表)
串カツ田中HDでは、食材の仕入れにインフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム 受発注」をご利用いただいていました。その関係で、飲食店が抱える人材不足や管理業務の課題を解決するようなシステムをインフォマートから提供できないか相談を頂いたのがきっかけです。 
タスク管理業務を属人化させないというところが重要なポイントだと捉え開発にあたりました。店長は売上管理や衛生管理、シフトの調整など多岐にわたる業務を担当します。しかし、これに加えてアルバイトの採用面接や教育などの業務が積み重なると、本来の接客業務に集中することが難しくなります。そのため、業務が一元化されたシステムを開発し、従業員皆が接客に専念できる環境を整えることを目指しました。飲食店が抱える人材不足や業務管理の課題を把握し、当社のシステムで解決したいと考えました。

V-Manageの使用により、スタッフは自身が何をすべきかを理解し、実行した業務を記録として残すことができます。店長やエリアマネージャーはこれらの記録を確認し、改善の指示を出すことができるようになります。業務を可視化することで、店舗運営がスムーズに行えると考えています。

アプリ開発にあたり串カツ田中HDと合弁会社を設立した理由は、私たちが飲食店運営に関する専門知識を持っていなかったからです。インフォマートはこれまで、受発注サービスなどプラットフォームとして飲食店へ提供してきましたが、運営におけるノウハウや課題については知識が不足していました。そこで、串カツ田中HDからの貴重なノウハウと課題を受け取り、インフォマートのシステム開発のノウハウを活用して解決策を提供できるようなアプリケーションを開発しました。

全ての業務が可視化できるアプリケーション

V-Manageの内容についてお聞かせください。

(インフォマート 立原係長 )
V-Manageは、従業員が店舗で行う作業と、店長やSV(スーパーバイザー)が行う業務を効果的に可視化できるアプリケーション(アプリ)です。このアプリは、ルーチン業務やチェックシート、臨時業務指示等の管理を行える「本部画面」、管理職やSVが店舗のオペレーション状況をリアルタイムで把握できる「ダッシュボード集計画面」、そしてスタッフが業務内容を確認するための「店舗画面」の3つの構成で成り立っています。

従業員は、店舗画面から一日のタスクを簡単に確認できます。タスクリストを見れば、誰がいつ何を行うべきかが明確に分かり、必要に応じて紐づいたマニュアルを参照して「どのように」作業すべきかを理解できます。タスクが完了すれば、簡単にチェックボタンを押すことで履歴が記録されます。これにより、どのスタッフでも業務の進捗状況を一目で把握することができます。

そして、FC店など複数店でも均一な品質でオペレーション業務を実行することができるようになります。
ダッシュボード集計画面では、複数の店舗やエリアの管理が容易に行えます。レポート機能を通じて、各店舗の業務進捗状況や問題点が一目で把握できます。これにより、SVやエリアマネージャーは現場に足を運ばずとも店舗の改善点などを店長に指示できます。

また、キャンペーン販促など臨時業務指示や従業員の個人衛生チェックも容易に行えます。V-Manageはどの業務でも紙の書類を使わずにデジタル化できるのも利点の一つです。
さらに今月(2023年9月時点)、外国人従業員向けに英語や中国語、台湾語、ベトナム語など多言語対応を追加しました。今後もこの機能をさらに拡充し、充実した内容にアップデートしていく予定です。
V-Manageはサービスのお申し込みから約2ヵ月で稼働させることが可能です。串カツ田中HDではFC店含む約300店舗で導入いただいています。

店舗の評価を売上以外の要因でも行えるようにしたい

今後の展開についてお聞かせください。

(Restartz 箱崎代表)
運営状況が可視化されているため、1名で複数の店舗をマネジメントすることを可能にするアプリです。全店舗でやるべきタスクが統一されるメリットのほか、情報が人ではなく店舗に紐付けられるため、働く人が代わっても店舗運営をスムーズに引き継ぐことができます。これは多業態展開されていて各店舗が独自のノウハウで運営しているパターンでも有効です。効果的に活用すれば非常に役立つツールです。 今後は、導入初期段階でのスムーズな取り入れ方や、忙しい時間帯でも従業員が負担なく利用できることに重点を置いて取り組んでいきたいと考えています。

(インフォマート 松尾部長)
飲食店の評価は売上を中心に考えられがちですが、V-Manageを活用していただくことで、売上以外の評価軸を設けることが可能と考えています。そうすることで飲食店で働く方々のモチベーションUPに繋がれば嬉しく思います。 
同時に、V-Manageを利用する店舗スタッフが楽しめる仕掛けも増やしていきたいです。お客様からのフィードバックを受けながら、飲食店に対して最適なアプローチを見つけ、我々も楽しみながらこの課題に取り組んでいきたいと思っています。

INBOUND PLUS 編集部

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