飲食×インバウンドに役立つ最新情報で課題を解決!
無料で何件でも資料請求が可能なサイト

飲食店で活用できる売上データ分析4選

みなさんはパレートの法則をご存知でしょうか?
「パレートの法則」とは「80:20の法則」とも言われ、構成要素の2割が結果の8割を生み出しているという法則のことです。具体的には
・会社の売上の80%は上位の20%の顧客で生み出されている。
・上位2割の営業マンの売上によって全体の8割を占めている
・売場の2割の商品で全体の8割を占めている
などが挙げられ、日常生活でもたくさんの現象がこの法則に基づいています。

その中でも「売上の80%は全体の商品の20%が占めている。」という現象は飲食店でも当てはまる法則です。つまりどのメニューが売上を占めているのかデータ分析を用いて「具体化すること」が繁盛する飲食店を作る上で重要です。
そこで本記事では飲食店で活用できるデータ分析4選として紹介していきます。

①ABC分析
「ABC分析」では前述のパレートの法則をもとにした分析です。売上によってメニューを「Aランク」「Bランク」「Cランク」に分けます。まずは売上が高い順にメニューを並び替え、各メニューの売上割合を算出し累積構成比を求めます。累積構成比が7割までのメニューが「Aランク」(売れ筋メニュー)、7割から9割のメニューが「Bランク」(普通メニュー)、それ以外のメニューを「Cランク」(死筋メニュー)となります。この分類を行うことでどんなメニューが売れているのか具体化し、優先順位がわかるようになります。
Aメニューだから食材を多めに発注しようなど、判断基準ができるのでよりデータに基づいた判断ができるようになります。

②RFM分析
「RFM分析」はRecency(最終購入日)、Frequency(購買頻度)、Monetary(購買金額)の略語で、この3つの要素にそれぞれスコアをつけて、合計することで総合RFMスコアを算出し、セグメンテーションを行います。
セグメンテーションは以下のようなものが考えられます。
・VIP顧客: 高いRFMスコアを持つ顧客で、最近購入し、頻繁に購買し、多額の金額を支払った顧客。
・再活性化が必要な顧客: 低いRecencyスコアを持つ顧客で、一度は頻繁に購買したが最近購入していない顧客。
・新規顧客: 最近購入し、頻繁に購買しているが、まだ多額の金額を支払っていない顧客。
RFM分析を行うことで、特定のセグメントに対してターゲットされたマーケティングキャンペーン(常連客向けのイベントなど)を設計するなど、セグメントごとに異なるアプローチをとることができ、顧客忠誠度を高め、お店の収益を最適化するのに役立ちます。

③バスケット分析
「バスケット分析」とはあるメニューがどのメニューに関連して購入されているかを把握する分析方法です。バスケットに複数のメニューを入れるイメージからバスケット分析と呼ばれています。具体的には顧客がどのメニューとどのメニューを一緒に購入するのかクロスセルの機会を発見し、販売効率を向上させるための分析です。
飲食店においては関連メニューをセットメニューにしてみることや、このクッキーを頼んだら紅茶100円引きにするなどプロモーションとしても活用することができます。また、メニュー記載を変更することで売上が増加するかもしれません。

④5P分析
「5P分析」とは、マーケティングで重要とされている「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(店舗、流通)」「Promotion(広告)」の4つの要素に加えて5つ目のPを加えて行うデータ分析(戦略)のことです。5つ目のPは「people(人)」や「profile(顧客管理)」などが考えられます。

飲食店では下記のような例が考えられるでしょう。

製品(Product):
・メニューや料理の質と多様性。
・料理の美味しさ、ユニークさ、健康面への配慮。
・季節別のメニュー

価格(Price):
・料理の価格帯と競合他社との比較。
・割引、クーポン、セールなどの価格戦略。

場所(Place):
・飲食店の立地、アクセス、周辺環境。
・オンライン注文やデリバリーサービスの提供。

広告(Promotion):
・広告、キャンペーン、SNS戦略。
・イベント、リピーターへの報酬。
・顧客とのコミュニケーション頻度。

人(People):
・スタッフの対応、接客のマニュアル化。
・顧客との対話、フィードバック収集 顧客とスタッフの関係の管理。

5P分析を行うことで、顧客のニーズを理解し、競争が激しい飲食業界で他店舗と差別化することができます。業態におけるポジショニングも明確になるでしょう。

これまで紹介してきた4つのデータ分析を行い、それに基づいた意思決定を行うことで期待以上の売上アップにつながるかもしれません。
そのためにまずはデータを集計できるPOSシステムの導入が必須です。POSは「points of sales」の略で商品が売れた地点をいう意味になります。

POSシステムでは売れた商品の「名前」「個数」「日時」「店舗」、買った人の「性別」「年齢層」などが集計されます。
http://www.blayn.com/?gclid=CjwKCAjw3oqoBhAjEiwA_UaLtiHX_5YBlAmXjrbXoqANxxrgQ4NOeeRLyRDUGXgAWIKJIc2dc5JHABoC_twQAvD_BwE

月額0円から始められる飲食店専用のPOSレジもありますので、ぜひ導入をご検討ください!

本記事では飲食店が活用できるデータ分析4選を紹介させていただきました。
お客様の好みや需要の変化を把握し、効果的な戦略を立てるために、データを活用することは非常に重要です。POSに集計されたデータを分析し、それに基づいて意思決定を行うことで、お客様の好みやニーズに沿った店舗を運営することにつながるでしょう。また、客の多い日時にはアルバイト数や在庫を増やすなど、POSデータに基づいた管理をすることでオペレーションを最適化することができます。

データ分析は飲食店経営において競争優位性を築くための強力なツールであることは間違い無いです。この記事をお読みいただいた飲食店様のさらなる繁盛を心から願っています。

当メディア「インバウンドプラス」を運営するインデングループは「飲食を輝く業界にする」という軸を大切にしています。今後も飲食店を経営されている方や人事の方向けの情報を発信していきますのでぜひご覧になってください。

INBOUND PLUS 編集部

この執筆者の記事一覧