8月10日、中国政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて制限してきた、中国人の日本への団体旅行を10日から解禁すると発表しました。中国から日本への団体旅行が再開されるのはおよそ3年半ぶりです。
中国政府は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて制限してきた、中国人の団体旅行と一部の旅行商品について、10日から日本を含む78の国と地域を対象に、新たに解禁すると発表しました。
日本以外の対象国には、韓国やインド、アメリカ、オーストラリア、イギリス、ドイツなどが含まれています。
中国政府は、新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した2020年1月以降、国内の旅行会社に対して海外への団体旅行の取り扱いを制限してきましたが、2023年2月以降、段階的に解禁を進めていました。
中国から日本への団体旅行が再開されるのは、およそ3年半ぶりで、これで日本を含む138の国と地域で団体旅行が再開されることになります。
今回、団体旅行も解禁されたことで、今後、日本を訪れる中国人旅行者の数は大幅に増えるとみられます。
6月時点での中国からの訪日外客数は208,500人でした。2022年は14,657人ですから大きく回復してきています。しかし2019年の6月は880,651人だったので2019年対比では-76.3%という数値です。コロナ前よりもまだまだ中国人の方々は日本旅行へ戻ってきていなかったということになります。今回の団体旅行の規制が解除されたことで、中国人旅行者の日本へのインパクトは相当大きなものになることが予想されます。
6月時点の全ての国の訪日外客数は207万人で、2019年対比72%でした。もし中国旅行者もこの数値と同じ72%にまで回復すると今よりも42万人増加することになります。そうすると全体の数値を押上げ、2019年対比87%にまで達します。東京五輪を翌年に控えた2019年と比較して87%にまで回復したらそれは相当なる回復であることは異論のないことかと思います。
中国人旅行客の飛躍的に回復に向け飲食店は人員体制、中国語対応などまたアクセルを上げていくタイミングを迎えています。