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ひとつの入口で複数の店舗 他のお店の商品まで注文できる共創の横丁

神奈川県の桜木町駅に野毛というエリアがあります。ランドマークタワーや赤レンガ倉庫などがある北口ではなく、その反対の南口に野毛はあります。南口改札を背に進んでいくとそこには昔懐かしい居酒屋街がタイムスリップしたかのように現れます。昨今では昭和レトロ、平成レトロがトレンドワードになっていますが、野毛はそのような言葉が流行るずっと前から居酒屋好きを楽しませてきた街です。
野毛エリアを歩くと、外で小さなテーブルと丸椅子で、ホルモンを煙モクモクさせながら焼いている風景や、文字がかすれるほど年季のあるのれんがたくさん目に飛び込んできます。
その中でも特に有名で人気なのが野毛たべもの横丁です。入口を入ると7店舗が入っています。立ち食い寿司、ビストロ、鉄板焼き、ホルモン、串カツからスナックまでが同じ入口の中で軒を連ねています。そして驚くことに、これらのお店のメニューがどのお店の席に座っても他のお店のメニューも注文できるのです。もちろん1店舗目で満足した後隣のお店にうつってはしご酒を楽しむこともできます。レトロな内装、お客様の活気とともに別世界に入り込んだような体験を味わえます。その体験が人気を博し、若年層や女性など様々な顧客層が集まってきています。

野毛たべもの横丁の詳細はこちらをご覧ください。
【濃姫横丁】
http://noge-yokocho.jp/index.html
東京の渋谷や恵比寿にも同じような横丁があります。
【恵比寿横丁】
https://www.hamakura-style.com/works/ebisu_yokocho/
【渋谷横丁】
https://shibuya-yokocho.com/

あえて古くて昔懐かしいネオンサインを用いたり、お店とお店の境目を曖昧にすることで活気ある雰囲気を創り出しています。隣の飲食店は競合ではなく、集客力をともに向上させるパートナーのような存在です。ひとつのお店では様々なリスクを抱えますが、他のお店と力を合わせれば相乗効果を生み出すことが可能です。

更に本年3月には岐阜県の岐阜駅に恋姫横丁という横丁もオープンしています。同店はコロナによって閉店を余儀なくされた県内外の店舗の看板メニューを集めたお店です。コンセプトは「懐かしい店の復活と融合」と題して、5店舗の名店の味を1カ所で味わうことができます。
https://gifucity-tower43.jp/gourmet/nouhime/

コロナ後回復傾向に向かいだしている飲食業界とはいえ、まだまだ苦難は続いています。
そのような中で「共創」「コラボレーション」「体験」「世界観」はキーワードであると感じます。
今までの常識や経験は大切にしつつも、そこに新しい他のお店とのコラボレーションを柔軟に加えることで、お客様に新しい喜びを提供できるかもしれません。その象徴的な例のひとつとして本記事では横丁をご紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

INBOUND PLUS 編集部

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